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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic1-F移ろいゆく季節〜The First Secret〜
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。それもこれも義理のお父さんであり、上司でもあるドクター(スカリエッティ少将の愛称)への愛の賜物・・・らしい。

「コレが今、すずかが造っている自立型の魔導端末ね」

ドゥーエさんが私の作業デスクの上に展開されてるモニターを指差した。モニターに映ってるのは、「はい。動物型の汎用型デバイス、その猫タイプの試作機です」私の作品の1つで、プロトタイプの猫型デバイス。
ずっと気にはなってたんだよね。デバイスなんてとんでもない物を開発していながら、自立型デバイスがあんまり開発されてないことに。どこかの魔導端末メーカーは人型の自立型デバイスを開発して、試験運用を繰り返してるのに。だったら私は色んな用途に応えられる動物型のデバイスを開発しようと思い至った。そしてようやく、試作機の1体が完成した。

「可愛いわね。けど見たことない種類の猫ね」

「ペルシャっていう種類の猫をモデルにして作りました」

「コレって本物の猫をベースにした物ではないのよね?」

さすがに本物の猫を改造するわけにはいかないから、外装はリアル重視のぬいぐるみ。だけど本物と見分けがつかないレベルのぬいぐるみは市販されていないから困ってた。それをポロっとみんなに漏らしたら、はやてちゃんがある人に協力をお願いしてくれたことで、その人は本物と見分けがつかない程のペルシャ猫のぬいぐるみを編んでくれた。

「はい。特別技能捜査課のトゥーリア・サクロス一尉に作ってもらったんです」

「あぁ、人形師の・・・」

特別技能捜査課に所属する人は特別捜査官と呼ばれて、全員が何かしらのレアスキルや固有スキルを持ってる。そして、いろんな部署からの応援要請を受けて短期出向、捜査協力を行う。戦闘系スキルだったら武装隊にも出向くことがある。
トゥーリア一尉のスキルは人形師で、自作の人形やぬいぐるみを使い魔に出来るというもの。自作と言う条件もあって、デザインは凝りに凝ってるから完成度はとんでもない。その作成レベルは最早プロ・・・なんて目じゃない程のもの。

「(私だって初めて見た時は鳴き真似して呼んじゃったし)すごいですよね。近くで見ても、触れても本物だって思えちゃいますから」

毛並みや柔らかさまで本物そっくりで、生物特有の温かさが無いってことで初めて偽物だって判る。それほどの精巧さ。とまぁ、そんなトンデモぬいぐるみを使って私は自立型のデバイスを作ってみた。

「すずか、あなたがスカラボに来てから本当に毎日が楽しくなったわ。最近だとほら、アレ。自動掃除機♪ アレ、ドクターの手伝いや仕事などで忙しい時には大助かり♪」

「壱式くんと弐式くんですか? そう言ってもらえると嬉しいです♪」

私の作品第2号(第1号はエヴェストルム・アルタだ)である自動掃除機。1つはル○バをモデルに
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