暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic1-F移ろいゆく季節〜The First Secret〜
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†††Sideすずか†††
中学生になってから、チーム海鳴のみんなと同じ空を飛ぶっていうことが極端に減って寂しい今日この頃。内勤の代表格である技術官の私は余計に飛ぶ機会が少なくなった。だから時折、何らかの任務で誰かが同じ空を飛べたって話を聞くと、あぅ〜、ってなっちゃう。自分で技術屋っていう道を選んでおいてなんだけど・・・。
「この前も、なのはちゃんがルシル君に助けてもらったって言ってたし」
ハイジャックされた輸送機が墜落するというところで、ルシル君が巨腕生成の魔法のコード・イロウエルで防いだ。それはニュースになって、ルシル君をまた有名にした。墜落しかけようとも、ルシル君が居れば安心だ、って。そしてルシル君の仕事がまた増えてく。
特別救助隊からのスカウトがあったけど、ただでさえ忙しいっていう内務調査部としての仕事との両立は難しいから丁重にお断りした。って、“エヴェストルム”のメンテナンスのために私のところに来てくれたルシル君自身からそう聞いた。
(その事をはやてちゃん達に伝えたら、本当に心配してたし・・・)
それなのに、通信もあんまり出ないし、メールもなかなか返って来ないし、直接逢うことも出来ないルシル君。心配の言葉も掛けられないってことで、もうみんながお怒りモード。でも今週、ルシル君は1年ちょっとぶりに海鳴市に帰ってくる・・・予定。はやてちゃんと直接指切りをして約束したって言うことだから、たぶん帰って来てくれるとは思う。
(一応その休みを利用して、みんなでシャルちゃんの応援に行こうって話はしてるけど・・・)
ちょうどその期間は、ザンクト・オルフェンでシャルちゃんたち騎士の昇進試験がある。チーム海鳴のみんなでシャルちゃんを応援しに行こうって話していて、休暇も揃うように調整済み。ルシル君にもお誘いのメールを出しているけど、今のところはまだ返って来てない。
「もう。メール返信くらいすぐに出来るはずなのに・・・」
作業の手を止めて、なのはちゃん達の誰からかのメールが来てないかを確認。けどやっぱり来てなかった。はぁ、と溜息を吐いて凝った肩をコキコキ鳴らしてると、「お疲れ様、すずか。休憩してはいかが?」背後から声を掛けられた。
「あ、お疲れ様です、ドゥーエさん」
ドゥーエ・スカリエッティ。ここ第零技術部(通称スカラボ)の部長、ジェイル・スカリエッティ少将の義理の娘の1人で、次女にあたる女性。教育隊や情報部に出向することが多々ある一等陸尉さん。
「ローズティーを用意したから、少し休みましょ」
「ありがとうございます、いただきます!」
作用を中断して、ドゥーエさんが淹れてくれた紅茶や作ってくれたクッキーを美味しく頂く。ドゥーエさんもそうだけど、長女のウーノさんの作る焼き菓子も本当に美味しい
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