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SAO−銀ノ月−
第百七話
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りで、スイッチについても詳しいと見えるリーダーの言動。

「……それより、シリカにルクス。ありがとね、危なかったわ」

「お礼ならショウキさんに、ね。……ところでそのクナイ、ちょっと見せてくれないか?」

 ピンチを脱したというのに緊張感のある面もちのまま、ルクスの視界はリズの手の中にあるクナイの残骸を見据えていた。そんなルクスの様子を不信げに思いながらも、リズは消滅寸前だからもうすぐ消えるわ、という注釈つきでルクスに渡す。

「…………」

「……ルクス、何か知ってるの?」

 目を細めてクナイの残骸を見るルクスに、先程まで戦っていたからか気になるリーファが問いかける。

「……ううん。気のせいだった、みたいだ」

 ――薄くみんなに笑いかけるルクスの手の中で、クナイの残骸は今度こそポリゴン片となり消滅していった。

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