機動戦艦ナデシコ
1327話
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ツキミドリ2号を守る事を最優先するようにと」
『ええ、分かったわ。戦闘指揮はアクセルが執るの?』
「……それしかないだろうな。出来ればナタルに任せたいが、木星蜥蜴の向こう側に防衛対象のサツキミドリ2号がある以上、俺が指揮を執った方が手っ取り早い。……まさかシロガネを敵の真ん中に突っ込ませる訳にもいかないしな」
ムウかスレイ、イザークやオウカに任せるか? いや、自慢じゃないがこの面子だと俺が一番指揮能力が高い。
サツキミドリ2号が包囲されている状態では、俺が単独で向かってもそれ程の効果はない。
どうしたって広範囲に戦域を拡大してサツキミドリ2号を包囲している木星蜥蜴を倒す必要があるのだから。
『分かったわ。じゃあ、ナデシコにもその辺を伝えておくから』
そう告げると、マリューからの通信が切れる。
通信が切れたのを確認すると、シャドウやメギロートを引き連れてカタパルトへと向かう。
「全機、俺に続け」
そう告げた瞬間、カタパルトによりニーズヘッグはニヴルヘイムから射出される。
猛烈な速度で、すぐにサツキミドリ2号を包囲している木星蜥蜴の群れが見えてくる。
一番外側に援軍を延々と転移させる為のチューリップと、後方から支援射撃をする為の大型戦艦。
中でも最も厄介な大型戦艦に向けて、T.T.キャノンのトリガーを引く。
T-LINKシステムにより、俺の意思に従って大きく弧を描きながら飛んでいったビームが、大型戦艦二隻をディストーションフィールド諸共に真横から貫く。
それだけでは爆発はしないが、大きなダメージだったのは間違いない。
「メギロート、シャドウ共に俺がダメージを与えた相手に攻撃しろ。ただし、足を止めるな。今はサツキミドリ2号を救出するのが最優先だ。攻撃するのは通り過ぎる時だけにしろ」
そう通信を送ると同時に、映像モニタにシロガネから出撃してきたアシュセイヴァーやヒュッケバインMk-U、ヒュッケバインMk-Vといった機体が目に入る。
また、ニヴルヘイムからもスレイがカスタム化されたシャドウに乗って出撃してきた。
それぞれがシャドウやメギロートを引き連れての出撃であり、純粋な質としては木星蜥蜴よりも圧倒的に上だろう。
『アクセル、俺達はどうする?』
ムウからの通信に、戦場へと視線を向ける。
サツキミドリ2号は木星蜥蜴によって完全に包囲されている状況だ。
一点だけを突破してコロニーに到着しても、他の場所からの攻撃でコロニーを守り切れるとは限らない。
つまり、現在シャドウミラーが取るべき戦術は……
「ムウ、スレイの2人はそれぞれシャドウとメギロートを率いて別々の方向から木星蜥蜴の包囲網を突破してサツキミドリ2号へ向かえ。中だけに突っ込む戦力だけだと敵
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