第111話
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「……なんか複雑ね。」
「………………………………」
ジンの推測を聞いたエステルは溜息を吐き、ヨシュアは黙り込んでいた。
「そういえば……私たち、どこに落ちたのでしょう?」
「浮遊都市の周縁部のようですが……。まずは外に出て状況を確認した方が良さそうですね。」
そしてエステル達は外に出た。
〜リベル=アーク市〜
「こ、ここって……」
「うわぁ……キレイ……」
外に出たエステル達は周りの景色に目を奪われ
「こ、これはもう撮って撮って撮りまくるしか〜!」
ドロシーは写真を撮りまくった。
「おいおい……。感光クオーツを使い切るなよ?」
その様子を見たナイアルは冷や汗をかいて指摘した。
「しかしここは……えらく浮世離れした場所やね。都市っちゅうよりは庭園といった方が良さそうや。」
「そうですね……。大都市における公園のような場所なのかもしれません。」
「た、確かにそんな雰囲気だけど……。それにしては、同じような場所が遠くまで続いてるんですけど……」
「やれやれ……。とてつもないスケールだねぇ。」
ケビンの推測にヨシュアが頷き、エステルが呟いた言葉にオリビエが溜息を吐いて頷いたその時
「ピューイ!」
「ジーク!?」
「ピュイピュイ!」
ジークが飛んできて、クローゼの肩に止まった。
「あ、ジーク君だ!」
「よかった……。はぐれたのかと思ったわ。大丈夫……私たちも平気よ。」
「ピューイ♪ピュイ!ピュイピュイピューイ!」
「そう……分かったわ。どうやら私たちは、浮遊都市の最西端に不時着したようです。そして”グロリアス”はちょうど反対側の東側に停泊しているみたいですね。それと”モルテニア”はこちらに近づいているそうです。」
ジークの報告を聞いたクローゼは全員に説明した。そしてエステル達はこれからの事を相談するために会議室に集まった。
〜アルセイユ・会議室〜
「―――アルセイユの損傷はそこまで深刻なものではない。導力機関はほとんど無傷じゃし、反重力発生機関の損傷も軽微じゃ。じゃが、スタビライザーをはじめ、細かい導力系統に不具合が生じておる。このままでは、まともに浮き上がることもできんじゃろう。」
「そうですか……」
博士の報告を聞いたユリアは真剣な表情で頷いた。
「とにかく人手をかき集めて修理を始めるしかないだろう。及ばずながら自分も協力させていただく。」
「……かたじけない。」
「陛下達が到着された時、アルセイユの修理に人手を割いてほしい事を私からもお願いしておきます。」
「ありがとうございます、殿下。」
ミュラーとクロー
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