終章〜空の軌跡〜 第110話
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アルセイユがグロリアスを引き離したその頃、モルテニアはグロリアスと遭遇し、グロリアスは大量の砲弾をモルテニアに放った!しかし放たれた砲弾はモルテニアを包んでいた透明な壁に阻まれて、全て壁で爆発してなくなった!
「あれが”結社”の”方舟”とやらか……シェラ、”魔導”の力……思い知らせてやれ。」
「ハッ。――主砲隊に通達。砲撃開始。」
艦長席の傍に用意されてある皇族用の席に座っていたリウイの指示に頷いたシェラは部下達に指示をした。するとモルテニアの主砲が放たれ、さらに――
「”結社”よ!余達の力……思い知るがいい!究極なる光、クロースシエル!!」
「キャハッ♪落ちちゃえ♪闇の深淵にて重苦に藻掻き蠢く雷よ………彼の者に驟雨の如く打ち付けよ………!グラビティ………ブレス!!」
「ふふっ♪撃ち落としがいがあるわね♪我、久遠の絆断たんと欲すれば………言の葉は降魔の剣と化し汝を討つだろう………ファイナルチェリオ!!」
「……アーライナよ!私に力を……深淵なる混沌、 ルナ=アーライナ!!」
甲板にいたリフィア、エヴリーヌ、セオビット、ペテレーネが放った大魔術やSクラフトが放たれた!するとモルテニアの主砲、リフィア達の攻撃が命中したグロリアスの数ヵ所に大穴があき、さらに爆発を起こした!
「さすがに”グロリアス(これ)”を破壊されたら、笑えないな……急いで離れないと。……ハア……まさか”グロリアス(これ)”を超える艦があるなんて……これからどうやって、メンフィルと戦えばいいんだ?」
その様子を爆発が起こった事によって揺れているグロリアス内のモニターを見ていたカンパネルラは冷や汗をかいて、疲れた表情で溜息を吐いた。そしてグロリアスはモルテニアから逃げるように離れて行った。
「”グロリアス”、撤退していきます。追撃しますか?」
「ほおっておけ。……今は浮遊都市の潜入が先決だ。それにあの艦も恐らく浮遊都市へ目指すのだろう。……その時に制圧する予定だから、破壊するな。あれほどの巨大戦艦を手に入れられる機会等、滅多にない。」
「御意。」
リウイの指示にシェラは頷いた。そしてモルテニアがアルセイユを追うように浮遊都市に向かったその頃、アルセイユは浮遊都市の上空に出た。
「と、都市上空に到達しました……」
ユリアの部下は上空から見える浮遊都市の景色――さまざまな建物や緑豊かな庭園に目を奪われながら報告した。
「………すごい………………」
「これが……古代ゼムリア文明の精華ですか……」
「……想像以上の代物やな。」
浮遊都市の景色を見たエステルは口を大きくあけて呟き、クローゼとケビンは真剣な表情で呟いた。
「ふむ……向こうの方に巨大な柱のようなも
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