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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
終章〜空の軌跡〜 第110話
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速艇みたいですね……」

「ふむ、敵のステルスも何とか見破れたようじゃの。」

部下の報告を聞いたユリアは気を引き締め、ヨシュアは真剣な表情で呟き、博士は頷いた。

「――”モルテニア”の艦長――メンフィル機工軍団団長シェラ将軍に連絡を。」

「イエス・マム。……こちらアルセイユ。”モルテニア”、応答せよ――至急、相談したい事があります――」

ユリアの指示に頷いた部下は通信器でどこかと通信した。

「そういえば、気になったんだけど……”モルテニア”とはどうやって通信するの?」

「勿論、導力通信器じゃ。向こうにも『零力場発生器』を1機、通信器に付けられるサイズを渡してある。」

エステルの疑問に博士が答えたその時、モニターにシェラが映った。



「……こちら、”モルテニア”。相談したい事とは前方の敵艦の事ですか。」

「はい。我々は加速し、立ち塞がる艦のみ撃破し、強行突破するつもりですが、そちらはどうするおつもりですか?」

モニターに移ったシェラにユリアは尋ねた。

「こちらも同じ作戦のつもりですが、”アルセイユ”ほど加速はできません。よって、まず我々が敵艦を減らし、その隙を狙って、強行突破して下さい。我々も後で追いつきます。」

「了解した。」

シェラの提案にユリアは頷いた後、ブリッジにいる部下に指示した。

「―――主砲展開用意!”モルテニア”の攻撃が終われば、加速して、強行突破する!立ち塞がる艦のみ撃破せよ!」

「イエス・マム!」

ユリアの指示に部下達は頷いた。するとアルセイユの主砲が展開された。

「――主砲隊に通達。魔導主砲展開用意。これより前方の敵艦を撃破する。繰り返す――」

一方”モルテニア”の艦長席に座っているシェラも部下達に指示をした。するとアルセイユと同じように、モルテニアの巨大な主砲が展開され、そして――

「砲撃開始。」

シェラの指示によって、巨大なエネルギーがモルテニアの主砲から発射されて、結社の飛行艇達を襲った!巨大なエネルギーに慌てたかのように結社の飛行艇達は展開したが、それでも間に合わず、5機が巨大なエネルギーに命中し、大爆発を起こして、エネルギーが消えた時には消滅していた!

「な、何あれ………!?」

「………まさか飛行艇を消滅させるなんて………結社の飛行艇の装甲はかなりの装甲なはずなのに……」

「ミントちゃん………あの様子だと、中にいた人達って………」

「うん……多分、生きていないよ…………」

その様子を見ていたエステルは信じられない表情をし、ヨシュアは真剣な表情で呟き、不安げな表情で呟いたティータの言葉にミントは暗い表情で頷いた。

「今だ!」

「イエス・マム!」

一方ユリ
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