終章〜空の軌跡〜 第110話
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
2人の言葉を聞いたクローゼは苦笑し、アガットは呆れた。
「そういえば、エステル。一つ聞きたい事があるんだが、いいか?」
「ん?何?」
ナイアルに尋ねられたエステルは首を傾げて尋ねた。
「”覇王”の隣にいた金髪の女性……ありゃ、何者だ?”覇王”の隣にいた事や、服装からして見た感じかなりの身分のようだったが……メンフィルの皇族、武将で今まで見た事ない顔なんだよな……」
「ああ、イリーナさん?イリーナさんはリウイの奥さん――正妃よ。」
「何!?」
「……あの女性が将軍や准将がおっしゃっていた”覇王”の正妃として嫁いだ女性なのか……後で私も挨拶をしておかなくては。」
エステルの話を聞いたナイアルは信じられない表情をして驚いた。また、ユリアも驚いていた。
「まあ、ナイアルが知らないのも無理はないわよ。イリーナさん、最近リウイの正妃になったし、結婚式をあげるのもまだ先らしいし。」
「…………こりゃ、驚いたぜ……まさかそんなスクープがあったとは……クッ、こうなりゃ今回の事を利用して何が何でも後で取材させてもらわねーと……!………にしてもどっかで見たような気がするんだよな……」
エステルの話を聞いたナイアルは驚いた後、ある事を思い出して考え込んだ。
「見覚えがあって当然ですよ〜、先輩。以前ロレントの大使館に行った時、お話ししたメイドさんなんですから〜。」
考え込んでいるナイアルにドロシーは呑気な様子で言った。
「大使館にいたメイド…………………?…………!あの時のメイドか!………って、何でただのメイドがいきなり”覇王”の妃になっているんだよ!?」
ドロシーの言葉を聞いてイリーナの事を思い出したナイアルは訳がわからない様子で叫んだ。
(う〜ん、さすがにそれをあたし達の口から言うのは不味いよね?)
(フフ、そうだね。”冥き途”の事もこの世界の人達に発表されるのは少し困るしね。)
小声でエステルに尋ねられたリタは苦笑しながら答えた。
「あ、あはは……。そういえば、おじいちゃん。『零力場発生器』の調子はどう?」
ナイアルの様子に苦笑していたティータは博士に尋ねた。
「うむ、今のところ順調じゃ。何も起きなければ浮遊都市に着陸するまでは持ってくれるじゃろう。」
「ちょ、ちょっと待った。ってことは……何か起こったらヤバイとか?」
「うむ。問答無用で墜落じゃろうな。」
「サラッと言わないでよ……」
博士の言葉を聞いたエステルは疲れた表情で溜息を吐いたその時、レーダーに反応があった。
「レーダーに反応あり……!ステルス化された艦影が10機、急速接近してきています。」
「来たか……」
「”グロリアス”に搭載された高
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ