暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
第106話
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
微笑んだ。

「ほう……”剣聖”に連なる者か。」

「カカ、惜しかったな。後少しで俺達の隙が作れただろうに。」

シードの登場にブルブランは驚き、ヴァルターは笑いながら言った。

「ああ、正直ショックだよ。まさか今の打ち込みが返されてしまうとはね。」

「クク、いいねえ。せっかくだから俺たちとこのまま遊んでいくかよ?」

「いや、遠慮しておこう。自分はあくまで囮に過ぎないからね。」

「なに……」

「!!!」

シードが呟いた言葉にヴァルターとルシオラが驚いたその時!

「ピューイ!」

何とジークがルシオラに突進した!

「……っ……」

ジークの攻撃に気付いたルシオラは後ろに跳んで、回避し、さらにシードの反対方向から現れた黒い軍服姿の男性がルシオラとヴァルターに武器である刀を何度も抜刀して攻撃を仕掛けて、女王達から引き離した!

「チイッ……」

男性の攻撃を一太刀浴びてしまったヴァルターは舌打ちをした。

「ハアッ!!」

「くっ……」

さらにその様子を見ていたブルブランの隙を狙って、シードがブルブランに一太刀浴びせ、ブルブランを女王達から引き離した!



「間に合ったか……」

そして男性は安堵の溜息を吐いた。

「あ、貴方は……」

「おいおい……」

「ウソでしょ……」

「「えええええ〜っ!?」」

「なんとまあ………」

「?どなたなのでしょう?」

男性を見たクローゼとアガット、シェラザードは信じられない表情をし、ミントとティータは声をあげ、ジンは呆けた表情をし、唯一人男性の正体を知らないリタは首を傾げ

「リ、リ、リ……リシャール大佐っ!?」

男性――クーデター事件を起こし、懲役中だったリシャールの登場にエステルは声を上げて驚いた。

「はは……久しぶりだ、エステル君。いや……”ファラ・サウリン”卿とお呼びすべきかな?今の私は、階級を剥奪された服役中の国事犯にすぎない。大佐と呼ぶのは止めてくれたまえ。」

エステルの言葉に応えるかのようにリシャールは苦笑しながら答えた。

「や、止めてくれたまえって……」

「リシャール殿。……お久しぶりですね。」

リシャールの言葉にエステルが呆れている中、女王は微笑みながら言った。

「……陛下と姫殿下も壮健そうでなによりです。すでに准将から話は聞いておられるとは思いますが……。どうか一時の間、この逆賊たちに御身を守らせて頂きますよう。」

「ふふ、もちろんです。」

「よろしくお願いしますね。」

「……ありがたき幸せ。」

女王とクローゼの返事を聞いたリシャールは笑顔で頷いた。



「も、もう何がなんだか……」


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ