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艦隊これくしょん【転移した青年の奮闘記】
日常
第6話 大本営へ初の出頭
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当にありがとう」

座蒲郎「はい。歓迎のお言葉、大変有難く頂戴致します」

最初は俺が横須賀鎮守府へ着任したことへの歓迎だった。とはいえ、あれは長門達が望んでの事だったし、オマケに帰る方法も分からない上での決断だったから、感謝される程のものじゃない。
けど、それでも気持ちくらいは受け取っておく事にする。

海相「次はだな。
君はここに来てから1週間、3週間分の仕事を一気に片付けてしまったそうだな」

座蒲郎「ああ…それですか……あの時は、指先が止まらなかったもので…つい……」

参謀総長「何、別に謝るものではない。寧ろ、仕事熱心なのは関心だ。
しかし、君は今やこの国に、ましてはこの世界に無くてはならない存在。無理をしてもらっても困る」

座蒲郎「はい……」

司令長官「以降は1日分の書類を送るようにするから、その分だけやるようにしてくれ。いいね?」

座蒲郎「判りました」

次は仕事、つまりはデスクワークの件だった。あの際は指先が止められない かったからとはいえ、やり過ぎだとは薄々思ってた。けど怒られはせず、“これから送る量だけやるように。”という感じで治められた。


海相「では次だ」

座蒲郎「はい」

海相「“この艦娘と結婚したい。”とかの願望はあるか?」

座蒲郎「!」≪ズルッ!≫

それ大事な話かよ??
今度は結婚したい艦娘は居ないかという質問で、俺はズルッとコケてしまった。それを聞いて、幾ら何でも大事な話じゃないとつくづく思った。

海相「それで、どうなんだ?」

座蒲郎「いや、自分にはまだ…結婚は早いと思うのですよ。好きと言うより憧れの艦娘は居ますが、結婚したいという程ではなく……」

司令長官「何を言っているんだ、そう恥じらう必要は無いぞ。もう少し自信を持ったらどうだ?」

座蒲郎「いや、ですから……///」

なんかしつこく聞いて来るけど、そんな結婚したい程好きな艦娘は居ない。憧れなら長門が当てはまるけど、それでも結婚したいと言う程じゃない。

海相「まっ、良しとするか。別に無理に聞く気は無いからな。
とはいえ、出来たら必ず申請言いたまえ、すぐに結婚指輪と書類を用意して送るからな」

座蒲郎「はあ……」

とはいえ深く聞かれなかったから良かったものの、出来たら必要な物を用意するとか言われた俺は、人に言えないような悩みが出来た気がした。
なんか…悩みが出来た気がするなぁ……

ーーーー

海相「まぁ大事な話は以上だ。
あっ、そうだ。君は2週間ほど、休暇を取ると良い」

座蒲郎「えっ、何故ですか?」

海相「君が3週間の書類を片付けたせいで、こちらの方では多少の混乱が生じているのだよ」

座蒲郎「あ〜…すみません……」

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