8部分:第八章
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「そうだったの」
「そうよ。だってまだまだこれからなんだし」
「?これからって」
「二人だけでいいの?」
くすりと笑って妹に問うてきたのだ。
「まさかとは思うけれど」
「それはまあ」
「そうよね。だからよ」
言うことはそれだった。これからのことも踏まえて栄養を摂るように言っているのだ。実に深くそれと共に優しい姉の言葉であった。
「わかるわね。栄養をね」
「わかったわ。じゃあ」
「恭介君もよ」
「俺もですね、やっぱり」
「勿論よ。子供は二人で作るものだから」
優しい笑みで二人に言うのだった。
「だから余計にね。食べなさい」
「わかりました。じゃあ」
「有り難う、お姉ちゃん」
「御礼はいいわ」
こうは答えながらも顔は微笑んだままだった。最後は優しい姉として話を終えるのだった。数年後今度は女の双子の名前でまたしても二人が騒動を起こすことはまだ知らなかった。
我が子 完
2008・5・25
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