外伝〜変わり行く運命〜
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風の旅団”と”赤い星座”の猟兵達が戦いに参加していたのが原因かと。………特に報告の内の約8割は双方の猟兵団の団長達によって討ち取られています。」
リウイが呟いた言葉にファーミシルスは頷いて答えた。
「やはり”闘神”と”猟兵王”が原因か。カーリアンもそうだが、お前もかなりの傷を負ってようやく討ち取れた強者だったようだな。」
「お恥ずかしながら。この世界での戦で初めて手間取ってしまいましたわ。」
「フッ。その割には楽しそうだな?」
不敵な笑みを浮かべて語るファーミシルスを見たリウイは苦笑した。
「フフ………久しぶりに戦いがいがある相手でしたので。誇り高き”飛天魔”であり、”大将軍”たるこの私に相応しい獲物でしたわ。」
「フッ、そうか。………それより王都の方はどうなっている?」
「ハッ。それが………」
そしてファーミシルスはリウイに報告を続けた。
「………ほう。まさか”奴等”を使うとはな。俺ですら予想外の事を考えるな、”剣聖”は。」
「ええ。あれほどの勇将は滅多にいないでしょう。」
リウイの言葉にファーミシルスは頷いた。
「報告ご苦労。ファーミシルス。予定通り、お前は親衛隊員達とサフィナ達を連れて例の地点に行け。俺もすぐに向かう。」
「ハッ!」
そしてファーミシルスはどこかに飛び去った。
「あなた。」
その時、入れ替わるようにイリーナが近づいて来た。
「イリーナ、怪我はないか?」
「フフ、大丈夫ですよ。貴方達の活躍のお蔭で敵は一人も街に入ってこなかったんですから。それより王都はどうなったのですか?」
リウイの心配事にイリーナは微笑みながら答えた後、尋ねた。
「そうか。………王都の状況だが………」
「まあ………フフ、何はともあれよかったですね。」
リウイから説明を聞いたイリーナは驚いた後、微笑んだ。
「だが、リベールにとって、ここからが試練だろう。」
「?どういう事ですか?」
真剣な表情で呟いたリウイの言葉を聞いたイリーナは尋ね、リウイからある事を聞いた。
「なっ…………!………それでこれからメンフィル(わたくしたち)はどうするつもりなのですか?」
「ああ。これからする事だが………」
そしてリウイはイリーナにある事を伝えた。
「なるほど………フフ、それにしてもエステルさん、後で怒らなければいいんですけどね。」
「まあ、その時はこんなくだらない茶番を提案した”あの男”に怒りを向けさせればいい。」
「もう、あなたったら……もしかして大使館で私が声をかけられた事を根に持っているのですか?」
リウイの話を聞いたイリーナは苦笑した後、尋ねた。
「……
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