第105話
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ナン……くれぐれも無事で。」
「ハハ、神をも恐れぬ狼藉者、返り討ちにしてご覧に入れよう。」
女王の言葉にデュナンは笑いながら答えた。
「……どうかご武運を。フィリップもどうか気を付けてください。」
「お気遣い、痛み入れます。」
そしてヒルダの言葉を聞いたフィリップも静かに頷いた。そして女王達は女王宮に急いで向かった。
「……閣下、お見事でした。このフィリップ、今この時ほど閣下にお仕えして良かったと思ったことはありませなんだぞ。」
「ふ、ふん、大げさなヤツめ。」
女王達が去った後、自分を感心した様子で見て言ったフィリップの言葉を聞いたデュナンは鼻を鳴らした。その時、最後の城門が破壊され、ブルブラン達が城内に入って来た!
「き、来おったか……!」
「ふむ、何という鬼気……。どうやら魔人の類いのようですな。閣下……わたくしが倒されたらどうか構わずにお逃げください」
「なに……!?」
フィリップの言葉にデュナンが驚いている中、フィリップはレイピアが収められている鞘を取り出し、助走をした後、2階から飛び降り、執行者たちの前に立ちふさがった。
「フィ、フィリップ殿!?」
フィリップの登場に親衛隊員は驚いた。
「なんだァ、てめえは?」
「デュナン公爵閣下の執事にして元・王室親衛隊大隊長、フィリップ・ルナールと申します。」
ヴァルターに睨まれたフィリップは腰に刺しているレイピアを抜いた!
「昔取った杵柄……どこまで通用するかは分かりませぬがせめて一太刀は浴びて頂きますぞ。」
「ほう……」
「はは……これは面白い!」
「フフ……少しは楽しませてくれそうね。」
フィリップにレイピアを向けられ、フィリップから伝わる”強者”の気配を感じたヴァルターとブルブランは感心し、ルシオラは妖しい笑みを浮かべた。そしてフィリップ達とブルブラン達は戦闘を開始した!
〜グランセル城前〜
フィリップ達が戦闘を開始し、しばらくすると城門前にエステル達が到着した。
「こ、これって……」
「これは……多分素手で壊した跡だ。恐らく”痩せ狼”の絶招技……」
「ああ……ゼロ距離からの寸勁だろう。」
破壊された城門を見て驚いているエステルにヨシュアとジンが説明した。
「マジかよ……」
「シャレにならないわね……」
2人の話を聞いたアガットとシェラザードは信じられない表情をした。
「なんていうか……。強さの次元が違うんですけど……。……って感心している場合じゃないわ!何とか連中に追いつかないと―――」
「エステル!」
ヨシュアが叫ぶとエステルたちに向かって銃弾が撃たれた。すると先を阻
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