第102話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜エリーズ街道〜
エステル達が街を出て、少し進むと信じられない光景――機械人形、装甲獣、そして猟兵達の大群が遠くにいたがロレントに向かって進んでいた。
「ちょ、ちょっと………!何よ、あれ………!」
「まさかロレントを滅ぼすつもり!?」
目の前の光景を見たエステルは驚き、シェラザードは信じられない表情で言った。
「今すぐロレントに引き返して、対策を練るぞ!」
「はい!」
ジンの提案にヨシュアは頷いた。そしてエステル達がロレントに引き返そうとしたその時
「エステルさん!?それにみなさんも………!どうしてこちらに!?」
何とロレントがある方向から大勢のメンフィル兵達を引き連れ、驚いた表情のプリネとツーヤがそれぞれ白馬に乗った状態でエステル達に近づいて来た。
「総員、停止!」
「ハッ!」
ツーヤの指示にメンフィル兵達は止まった。
「プリネ!ちょうどよかった!結社の連中が………!」
「わかっています。その為に私達メンフィルがロレントにいつも以上の見回りの兵達を割いていたのですから………先ほど見張りの報告を聞いて、迎撃の為にこうしてこちらに来たんです。」
血相を変えたエステルの言葉にプリネは頷き、ゆっくりと進んでくる敵達の大群を睨んで答えた。
「プリネさん。アイナに聞いたんですが、どうして突然大勢のメンフィル兵達がロレントの見回りを始めたんですか………?」
「……”導力停止現象”が起きて数日後、グリューネ門を守る兵よりアリシア女王直筆で書かれた『”導力停止現象”の間、王都を除いた各都市を守ってほしい』という文を持って来て、それをお父様が受け取って了承し、正規軍の兵達を本国から呼び寄せて出撃させたのです。今頃は王都を除いた各都市にも各部隊が各地に待機しているエステルさんとミントの護衛部隊と合流し、到着していると思います。」
シェラザードの疑問にプリネは静かに答えた。
「そうなんだ………でも、本当にいいの?同盟国とはいえ、他国の事なのに正規軍まで出撃させるなんて………」
プリネの説明を聞いてエステルが尋ねたその時
「うふふ、忘れたの、エステル?メンフィルがリベールに対し、2回”無条件”で助けてあげる条約がある事を。」
同じように兵達を引き連れ、飛竜に乗って空を飛んでいたレンが飛竜と共に地上に降り立ち、片手をあげて兵達を停止させた。
「「レンちゃん!」」
レンの登場にティータとミントは驚いて声を上げた。
「キャハッ♪エヴリーヌもいるよ♪」
「ふふっ………久しぶりね。」
「エヴリーヌ!それにセオビットも………」
さらにレンの両横に転移して来たエヴリーヌと、空より降りて来たセオビットを見たエステルは驚いた
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ