第102話
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「ロレントの事は心配いりませんよ、エステルさん。……ほら、見て下さい。」
「へ………?」
プリネに促されたエステル達がロレントを見ると、街全体に何かの膜が覆った!
「あ、あれって………まさか結界ですか!?プリネさん!」
「ええ。お母様、イリーナ様、ティア様、そして”魔道軍団”の数部隊による結界が今、張られました。これで流れ弾が来ても、結界によって跳ね返されますし、結界がある限り敵の侵入を許しません。」
「後、ウィルが街を防衛するために、今ロレントでリフィアの指示を受けた護衛部隊の数部隊をセラウィとエリザスレインと一緒に指揮しているよ。ウィルは防衛戦が得意だから、大丈夫だよ。」
驚きの表情のシェラザードに尋ねられたプリネは頷いて答え、エヴリーヌが続けた。
「余達がいる限り、ロレントには指一本触れさせん!だから、エステル!お前達は今は王都に迎え!」
「う、うん…………!」
リフィアの力強い言葉にエステルは頷いた。
「さてと………こうなって来ると問題はここからどうやって、王都に向かうか……だな。」
「さすがに戦場となる街道で向かう訳にもいきませんものね。」
真剣な表情で呟いたジンの言葉にリタは頷いた。
「………カファルー!」
リタの言葉を聞いて考え込んでいたエステルはカファルーを召喚した!
「カファルー、あたし達を貴方の背に乗せて、王都まで飛んでくれない?」
「……………………………グオ。」
エステルの頼みを聞いたカファルーは少しの間黙っていたが、やがて頷いた。
「ありがとう、カファルー!」
「へ〜。カファルーも前と比べて少し変わったね。エステルを乗せるのはまだわかるけど、ヨシュア達も乗せるなんて。」
カファルーの返事を聞いたエステルはお礼を言い、エヴリーヌは興味深そうな表情でカファルーを見つめた。
「だが、それでも乗れる人数が限られるな………」
一方ジンはカファルーを見て、考え込んでいた。
「だったら、ミントが竜になって、残りの人達を乗せて、ママ達について行くよ!ここからなら王都まですぐだし、短時間の飛行ならできるよ!」
「わかったわ!頼むわよ、ミント!」
ミントの提案にエステルが頷いたその時
「フフ………その前にエステル。よいものが見れるから、それを見てから王都に行くがよい。」
「へ?」
不敵な笑みを浮かべて言ったリフィアの言葉にエステルが首を傾げたその時、リウイ、ファーミシルス、カーリアン率いるメンフィル軍が敵軍が進む道を阻むかのように森から次々と出て来て、立ちふさがった!それを見た敵軍は歩みを止めた。
「リウイ様。全軍、いつでも行けます。」
「わかった。」
ファーミシルスの
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