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第七話 ノイエ・サンスーシに行きます。
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れた時からカラーコンタクトをする運命にあった。
両親はそんな彼女を不憫に思っていたが、何のことはない、前世に置いてもティアナの瞳は赤かった。そのわけは彼女がヴァンパイアの血を引いていたからである。
「今度こそは普通の両親の子に生まれたんだから、瞳の色は普通だと思ったのに・・・・」
親友の嘆きぶりがとても重いものだったので、フィオーナはどう声をかけていいかためらっていた。
「最悪よね。私が地の眼で外を歩けば、絶対劣悪遺伝子排除法に引っかかって処罰されるわよ。士官学校にだって入れなかったわよね」
「ティアナ・・・・。その、なんて言ったらいいか・・・・」
「こんな思いをするのは前世だけで充分だったのにな、私のことをわかってくれそうなのは、あぁ、オーベルシュタインかロイエンタールくらいなものかもしれないわね」
「ごめんなさい・・・・・・・」
「えっ!?」
ティアナは親友の顔を見て、慌てた様に手を振った。
「ごめんごめん。フィオ。私ばっかり沈んじゃって、あなたに迷惑かけてちゃどうしようもないわよね。いいわよ、こんなものコンタクトすれば十分隠れるもの。平気平気」
フィオーナは内心重い吐息を吐いていた。どうしてこんな風になったのか。あのヴァルハラの老人であれば、ティアナの眼くらい普通の人間と同じようにしてくれることもできたはずではなかったのか。
目の前の快活を装っている親友がいたいくらいに可哀想でならなかった。
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