閑話@
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う君はなんなのさっ!? 」
「俺は突然の呼び出しくらって眠いんだよ……」
「やーいやー……ギブギブギブギブっ! 」
腹が立ったので、いつもみたいにトウイの首を腕で絞める。さっきから腕にタップされているが、全くもって離す気はない。
「む、無慈悲っ!てか元気じゃないかいヒロヤ君よっ! 」
「お前はまだ余裕らしいな」
腕に力をより込めると、次第に腕にタップするペースが落ちてきて、ついには動かなくなった。ふぅ……これで今日一日は平和だな。
「ふっふっふっ。甘いねヒロヤ君。まさかまんまとやられたふりに騙さ……ギャアアアアッ!! 」
起き上がった直後を狙い、顔面目掛けて飛び蹴りを放つといい感じに吹っ飛んでいった。
「二人共。いい年してなにやってるのよ。少しは回りの目も気にしなさい」
「へいへい……」
「はーい……」
俺達はそれから少し歩き、近くの店に入って昼食にした。
「まったく。いつまでたっても子供なんだから」
「コイツがな」
「後輩相手に手加減しない君もどうかと思うけどね」
「ちゃんと手加減はしてるぞ。そういうお前だってそうだろうが」
「僕も手加減してまーす」
「はいはい。それでも二人共は大人げないわよ」
「お前もなシノ」
「シノさんもね」
「…………何か言ったかしら? 」
「「ナンモイッテナイデース」」
シノから視線を逸らし、二人揃って棒読みで弁明する。棒読みなのは、決して後が怖いわけではない。決して。決してだ。
「そういえば、来週の土曜も試合するのか? 」
話題を逸らすという目的も兼ねて、トウイに聞いてみる。大切なことだからもう一度言うが、決して怖いわけではない。
「その予定だよ。初心者が三人もいるんだし、出来るだけ経験をつけたいからね。まあなにも収穫を得れないんじゃ意味ないけど」
「それなら大丈夫じゃないかしら?戦うたんびに少しずつは良くなってるし、休憩時間は自主的にミーティングしてるし」
「まっ、まだまだだけどな」
「けど、始めたての頃で比べれば君よりも大分上だけどね」
「うるせい。俺あの時はまだ一年生だぞ? 」
「接近戦はヒロヤが上だけど、総合的に言えばそうね」
「そして、いまだに射撃はそこそこだしね」
「うるせい。これでも十発中四発は動く相手に当てれるようになったんだよ」
「せめて半分はいきなよ〜」
「そういうお前はどうなんだよ? 」
「僕?相手にもよるけど、レイ君達のレベルなら十発中七、八発かな」
「私は全弾命中ね」
「お前はスナイパーだから当たり前だろ」
「スナイパーだって外すことはあるわよ」
「それもそうか」
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