after days
第三話
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、トテトテ…と危なっかしい足取りで俺の元にまでくる。
「…パパ、どこか行っちゃうの?」
可愛らしく小首を傾げて、その表情を寂し気に染める。
「ああ、ちょっと走りに行ってくるよ」
「パパが行くなら、私も行きたい!」
そう口にして、少女の頭を優しく撫でる。
流石に、身体も精神も幼いソフィアを外に出す事は躊躇われる。
今の俺の身体は衰えているし、もし何かがあった時にソフィアを守れる自信はない。
「…ん〜、待っててくれるか?リアも…お母さんもいるだろう?」
「ソフィア、あまり主様を困らせてはいけませんよ?」
家から同じく碧銀色の鮮やかな髪をした少女が現れる。
永遠神剣第一位“諧調”の化身であるヴィクトリアだ。
我が子を諭す様にリアは屈み、指を立ててソフィアに告げる。
「…帰ってきたら、一緒に遊んであげるからさ?なっ、約束だ」
「……うん、約束する」
指きりする様に小指を出して、彼女の小指に自身の小指を絡めさせる。
そうして、約束の指きりをする。
「よし、約束だ。リア、お母さん、ソフィアの事よろしくね」
「はい、任せて下さい主様。」
「時夜も、本当に気を付けて行って来て下さいね」
「うん、じゃあ行ってくるよ」
そうして、皆に手を振りながら俺は今度こそ家を後にした。
1
「―――…ハァハァ」
家の近隣に存在する自然公園のランニングコース10kmを完走して、俺は再び公園に戻ってきた。
……コースの途中程から、解っていた。明らか様に劣化している。
額に掻いた汗を拭い、荒い呼吸を続ける。
やはり、身体が鈍っている。何処となく身体が重く、膝が軽く笑っている。
衰える前ならば、軽く汗を掻く程度だったが今はご覧のあり様だ。
従来ならば、これにダッシュ50本の追加コースだが、今日はこれまでにしようか。否、もう無理だ。
やはり最初にイリスの言った通りに今日は、ジョギングコース5kmにしておけば良かったかな。
と、そう今更ながらに思う。…きっと明日は筋肉痛だ。
『時夜、大丈夫ですか?』
「……はぁ、ああ…大丈夫だよ」
大分呼吸も安定してきて、会話をするだけの気力も戻ってきた。
そのまま木陰に腰を下ろし、イリスとの会話に興じる。
頬を撫でる風が気持いい。適度に身体の熱を奪ってクールダウンさせてくれる。
『…やはり、5kmにしておいた方が良かったのでは?』
「…ん〜、かもな。けど、早く万全に身体を整えたいしな。」
無理はしないと言った手前、これ以上の身体作りは無理だろう
基本的には身体が資
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