外伝〜ジェニス王立学園解放作戦〜後篇
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ってどういう事??2人がメンフィルの貴族になったって事は知っていたけど……」
一方アネラスは首を傾げて尋ねた。
「あ、うん。………あたし達は別に使うつもりはないんだけど、本国を去る時、リフィアからあたしとミントはメンフィルの”貴族”になったから、それぞれに毎月リフィアが手配してくれたあたしとミントの金庫にメンフィル帝国の税金の一部が納められているって、リフィアが言ってたの。で、使いたい時に言えば、金庫から引き出してくれるって。」
「エ、エステル………それは僕も初耳だよ?」
エステルの説明を聞いたヨシュアは冷や汗をかいて言った。
「滅多な事がない限り使うつもりもなかったから言わなかっただけよ。生活するだけだったら、遊撃士をやっていたら十分だからいらないし。」
「ふえ〜………それで2人とも毎月どれぐらい貰っているの?」
エステルの話を聞いたアネラスは呆けた後、尋ねた。
「……う……ま……よ。」
アネラスに尋ねられたエステルは小声で答えた。
「?エステルちゃん、聞こえなかったからもう一度言ってくれない?」
エステルの声が小さすぎて聞こえなかったアネラスは聞き返した。
「……20万よ〜!」
聞き返されたエステルはやけ気味に叫んで答えた。
「あ、あはは………ちなみにミントはママの半分の10万だよ………」
そしてミントは苦笑しながら答えた。
「「なっ………!」
「え、え〜〜〜〜〜!?」
2人の答えを聞いたクルツとヨシュアは驚き、アネラスは大声で叫んだ。
「エ、エステルちゃん!20万って貰いすぎじゃないの!?」
「あたしもそう思って、リフィアにせめてもう少し少なくするよう言ったんだけど、『お前達が遠慮すると思って、これでも大分少なくした』って言ってたし……」
アネラスに尋ねられたエステルは疲れた表情で答えた。
「少ないって………本当ならどれぐらい貰った事になっているんだい?」
エステルの話を聞いたヨシュアは信じられない表情で尋ねた。
「えっと……リフィアさんが言うにはミントが100万でママが200万って……」
「なっ………!?………他国出身の君達によくそれほどの金額を毎月簡単に渡せるな………」
「毎月そんなに渡して、国庫が空にならないんですかねぇ?」
ミントの説明を聞いたクルツは驚いて呟き、アネラスは苦笑しながら言った。
「あたしもそれを心配して聞いたんだけど、リフィアが言うには毎月国に納められている税金の一部――しかもほんのちょっとしか、使っていないんだって……」
「ちょっとって…………」
「よほどの金額が納められているようだが………それで市民の生活は苦しくないのだろうか?」
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