外伝〜ジェニス王立学園占拠事件〜後篇
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……。えへへ……久しぶりだね、ヨシュア君!お姉さんのこと覚えているかな?」
「はい……もちろん。僕がいない間、エステルがお世話になったそうですね。どうか礼を言わせてください。」
「ふふ、お世話になったのはむしろ私の方なんだけどね。それよりも私としては、君がいない間、エステルちゃんがそれだけ寂しそうにしてたか教えてあげたいんだけど……」
「ちょ、ちょっと〜!?」
アネラスの話を聞いたエステルは慌てた。
「えへへ、冗談だってば。……どうやらあんまりゆっくりできない状況みたいだし。」
「うん……実はそうなのよ。ヨシュア、もう一度、学園内の状況を話してくれる?」
「了解。」
そしてヨシュアはクルツ達にも状況を説明した。
「なるほど……そういう状況か。確かに、二手に分かれて迅速に事を運ぶ必要がありそうだ。」
「そうなるとこの人数なら……。裏手を5人、残り全員を正面に分かれるのがいいんじゃないか?」
「ま、妥当な線だろうな。問題はどういうメンツで分かれるかってことだが……」
クルツとグラッツの話に頷いたアガットは考え込んだ。
「あ、それならあたし、裏手から突入する方にするわ。この学園のことだったら他の人より詳しいと思うし。それと正面の戦いに関してはパズモ達に手伝ってもらうわ。」
「じゃあ、ミントも。何度も学園に来た事があるし、みんなと学園内を探検した事があるから、ママ達と同じぐらい学園内を知っていますし。」
「僕も同じく。と言うか、ついさっき偵察してきたばかりですから。」
アガットの話を聞いたエステル、ミント、ヨシュアが申し出た。
「それじゃあ私も裏手からの突入班に参加してもいいかな?前にエステルちゃんと一緒に戦おうって約束したしね。」
「アネラスさん……」
「フットワークの軽さを考えると妥当なところでしょうね。ただ、エステルとミントは魔術を使うとはいえ、4人とも前に出て戦うタイプだから……。サポートできる人間が1人は欲しいわね。テトリあたりについて行ってもらった方がいいのじゃないかしら?」
アネラスの申し出にエステルは心強さを感じ、シェラザードが提案した。
「いや……それなら自分が務めさせてもらおう。方術でエステル君たちをバックアップできるはずだ。」
「クルツさん……」
「よろしくお願いします。」
「ヘッ、どうやら決まりだな。そういやカルナ……あんた、得物は大丈夫なのか?」
メンバーが決まった事に頷いたアガットはある事に気付いて、尋ねた。
「ああ、導力銃のことだね。さすがに困り果てたんで、こんな物を調達したよ。」
アガットの言葉を聞いて苦笑しながら頷いたカルナは普段持っている銃より数倍大
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