外伝〜ジェニス王立学園占拠事件〜後篇
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に制限はないらしい。」
「ってことは、連中の方は銃もアーツも使い放題か……。さすがにちょいと厄介だな。」
ヨシュアの説明を聞いたアガットは目を細めて考え込んだ。
「ま、定番かもしれないけどここは二手に分かれるべきね。正面から戦力を誘い出して裏から別動隊が突入するみたいな。」
「だが、それをするにはちょいと戦力が不足してるな。あの数だと正面からの攻め手は10人前後はほしいところだ。」
シェラザードの提案を聞いたジンは真剣な表情で言った。
「そうですね………それだけいれば待機中の兵士をこちらに引き付けられそうです。」
ジンの言葉にヨシュアは頷いて、説明した。
「でも10人前後って………ここにいる全員を足してもまだ足りないわよ?パズモ達を出して、ようやく足りるぐらいだし。……どうする?いっそカファルーとクーちゃんを正面にぶつけて、強行突破する?2人なら、あそこにいる機械人形達全部を破壊できるだろうし、猟兵達も圧倒できると思うわよ?」
「お、お姉ちゃ〜ん……」
「相変わらずとんでもない事を考える娘ね……」
「無茶苦茶な事を考えやがるな……」
エステルの考えを聞いたティータは冷や汗をかいて引き攣った笑みを浮かべ、シェラザードとアガットは呆れた表情で言った。
「いや……さすがにそれは不味いよ、エステル。……確かにその2人を出せば正面の敵の全滅は可能だけど、下手したら学園に被害がでるよ?」
「そっか……このまま王国軍の部隊が到着するのを待つしかないわけ?」
ヨシュアの忠告を聞いて頷いたエステルが尋ねたその時
「……その必要はない。それについては自分たちが補わせてもらおう。」
なんとクルツ、アネラス、グラッツ、カルナがエステル達に近づいて来た。
「あ……」
「ああ〜っ!アネラスさんたち!?」
「はは、何とも絶妙なタイミングで来てくれたな。」
クルツ達の登場にミントとエステルは驚き、ジンは豪快に笑って言った。
「へへ、ついさっきルーアン支部に到着してね。」
「ジャンから話を聞いて慌てて駆けつけてきたわけさ。」
「まったく……これ以上ないくらいの援軍だわ。」
グラッツとカルナの話を聞いたシェラザードはクルツ達の登場に心強さを感じ、明るい表情で答えた。
「……エステルちゃん。湖畔で助けてもらって以来だね。あの時はありがとう。危ない所を助けてくれて。あの後、エステルちゃんが掠われちゃったって聞いて私、ホントに申し訳なくて……」
「あはは、いいってば。こうしてちゃんと無事だったし。それに……ヨシュアも戻って来てくれたしね。」
申し訳なさそうな表情で話すアネラスにエステルは苦笑しながら言った。
「そっか
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