外伝〜ジェニス王立学園占拠事件〜後篇
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は頷いて言った。
(そういう事。他のみんなが動揺しないよう君たちには伝えようと思ってね。)
(そっか、助かるわ。他にあたしたちで協力できそうなことはある?)
ヨシュアの話を聞いたジルは尋ねた。
(そうだな……。現在、学園内にいる生徒と職員のリストが欲しい。救出時の助けになるからね。)
(なるほど)」
(オッケー。メモに書くから待ってな。)
そしてジルとハンスは、現在学園にいる生徒と職員の名前を書き、窓の隙間からヨシュアに手渡した。
(……ありがとう。一時間もしないうちに本格的に動き始めると思う。それまで我慢してて欲しい。)
(ええ、分かったわ。)
(お前らの方こそくれぐれも気を付けてくれ。それと……無事片付いたら学食でメシくらい付き合えよ?今まで何をしてたのかみっちり話してもらうからな。)
(はは……分かった。お手柔らかに頼むよ。)
そしてヨシュアは別の場所の様子を探る事に移り、全ての場所の様子の調査を終えた。
(これで一通り調べたか。この程度の戦力ならなんとか僕1人でも……。………………………………。いや……今はまだその時じゃない。急いでみんなの所に戻ろう。)
その後ヨシュアはエステル達の所に戻った。
〜ジェニス王立学園前〜
「……以上が偵察で判明した学園敷地内の大まかな状況です。」
「フフ、凄いですね、ヨシュアさん。マリーニャちゃんでもできるかどうかわからない事を、ヨシュアさんは簡単にやり遂げたんですから。」
「そうか……。良く調べてきてくれたな。」
「ああ、これで何とか作戦が立てられるってモンだ。」
ヨシュアの報告を聞いたリタは感心し、ジンはヨシュアにお礼を言い、アガットは口元に笑みを浮かべて頷いた。
「しっかし、あのギルバードが学園を襲った張本人だなんて。しかもクローゼのことを狙ってたみたいですって〜?”方舟”で会った時、足腰が立たなくなるくらいぶっ飛ばしておけば良かったわ!」
一方エステルはギルバートが首謀者だと知り、怒った。
「かつて有能な市長秘書で、今は”結社”の使い走りか……。挫折して根性が歪んじゃった元エリートの典型って感じね。」
「うん、まさにそんな感じ。……でも、どうしよう。兵士の数もそれなりだし、人形兵器や装甲獣もいるのよね?」
シェラザードの言葉に頷いたエステルは考え込んだ。
「それに人形兵器を動かしてるってことは……”結社”の人たちは、この状況でオーブメントが使えるってことだよね?」
「あ……」
そしてティータが呟いた言葉を聞き、エステルはハッとした。
「どうやら博士の発明した『零力場発生器』と同じような技術が使われているみたいだ。しかも数
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