8章〜混迷の大地〜第99話
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ヨシュアは口元に笑みを浮かべて頷いた。
「後、プリネさんからこれをママ達に渡してって。」
そしてミントはエステルにさまざまな”絵札”の束を渡した。
「えっと………これって何??」
「ただの絵札みたいだが……一体何なんだ?」
絵札の束を渡されたエステルは首を傾げ、アガットは尋ねた。
「それは秘印術がこめられた”絵札”ですね。」
「リタ?知っているの?」
知っている様子のリタにエステルは尋ねた。
「うん。元々それは私達の世界の道具なんだ。……先ほど説明したようにそれらの絵札にはさまざまな”秘印術”がこめられているよ。一度きりの使い捨てになるけど戦闘中に使えば、絵札にこめられた秘印術が発動する誰でも使える魔術効果が秘められた道具なんだよ。」
「こ、この絵札一枚で、誰でも魔術が放てるの!?」
「とんでもない絵札だな………」
リタの説明を聞いたエステルとジンは驚いて、渡された絵札の束を見た。
「……けど、これでアーツに関しても少しは心配がなくなったね。数に限りはあるけど、それらがあれば魔術が使えない僕達でもアーツ代わりの攻撃を放てるし。」
「そうね。あたしとエステル、リタとミントは魔術が使えるからあまり必要ないし、他のみんなに分けて使うのがいいと思うわ。」
ヨシュアの説明にシェラザードは頷いて提案をした。
「じゃ、後で相談して分けましょ。リタ、どの絵札がどんな効果を持っているかや使い方とかの説明を後でお願いね?」
「うん、いいよ。」
シェラザードの提案に頷いたエステルはリタに頼み、リタはエステルの頼みに頷いた。
「フム。話もまとまったようだし、お前さんたちはこれから残りの3つのギルドを回ってくれるというわけじゃな?」
「うん、そのつもり。……本当なら、あの浮遊都市を何とかしたいところなんだけど……」
「そうね……。すでに”結社”の連中は乗り込んでるみたいだし……」
ルグランに尋ねられたエステルは頷いた後、溜息を吐き、シェラザードは疲れた表情で答えた。
「だが、飛行船が使えねえんじゃあ手も足も出ねぇからな……。ヘッ、どうにも歯がゆい状況だぜ。」
「………………………………」
「ま、焦っても仕方あるまい。今は自分たちが片付けていくしかないだろう。」
悔しそうな表情で語るアガットの言葉をヨシュアは黙って聞き、ジンは口元に笑みを浮かべて言った。
「……だな。」
「ええ……気合いを入れていきましょう!」
ジンの言葉にアガットとシェラザードも口元に笑みを浮かべて頷いた。
その後エステル達はメンバー編成をして、エステル、ヨシュア、アガット、シェラザード、ミント、リタのメンバー
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