8章〜混迷の大地〜第99話
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ルとヨシュアは力強く頷いた。
〜遊撃士協会・ボース支部〜
「なんと……通信器が使えるようになるか!それは助かる!早速、その『零力場発生器』とやらを試してもらえんかね?」
エステル達の説明を聞いたルグランは明るい表情で頷き、尋ねた。
「オッケー。」
「ティータ、お願いできるかな?」
「うん。ちょっと待っててね。」
ヨシュアに頼まれたティータは頷いた後、通信器の蓋を開いて『零力場発生器』を中に入れた。
「………………………………。……うん。これで設定は完了だよ♪」
「なんだ、えらく早いな?」
ティータの言葉を聞いたアガットは驚いた表情で尋ねた。
「えへへ、通信器の中に固定しちゃうだけですから。それじゃあ……」
アガットの問いに答えたティータは通信機のスイッチを入れた。すると、通信器の電源が灯った。
「おお……!」
「わあ……!」
「やった……!」
「ふふ、どうやら本当に『導力停止現象』の影響を受けずに済むみたいね。」
「えっと、それじゃあ続けてちゃんと通信が届くかテストしてみますね。アルセイユに残っているおじいちゃんに連絡してみます」
通信器が動いた事に表情を明るくしているルグラン達にティータは言った後、アルセイユにいる博士に通信をした。
「もしもし……。あ……おじいちゃん!?うん!今、ボースのギルドにいるの。だいじょうぶ。ちゃんと動いているから。……うん……うん。おじいちゃんも頑張ってね!」
そしてティータは通信器を置いた。
「えへへ……ちゃんと通信も繋がりました。」
「やった!」
「さすが博士の新発明だね。」
ティータの話を聞いたエステルとヨシュアは明るい表情で頷いた。
「いやはや、博士には何とお礼を言ったらいいものか。ところで、ラッセル博士はアルセイユに残ったようじゃが……。姫殿下やケビン神父、それとプリネ姫達はどうしたのかね?」
ルグランは感心した後、ある人物たちがいない事に気づき、尋ねた。
「あ、その2人なら親衛隊の隊士さんたちと一緒に朝一番で王都に向かったわ。クローゼは女王様と、ケビンさんは大司教さんと、それぞれ話し合うつもりみたい。」
「なるほど……。王家には王家の、教会には教会の有事における務めがあるようじゃな」
「それと、王都のギルドに『零力場発生器』を届けるのはその2人が引き受けてくれました。しばらくしたら、こちらにも連絡が入ってくるかもしれません」
「そうか……助かるわい。……それでプリネ姫達はどうしたのじゃ?」
エステルとヨシュアの説明を聞いたルグランはミントを見て尋ねた。
「あ、はい。……プリネさんとツーヤちゃんは
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