第98話(7章終了)
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失礼します!ご無事ですか、リウイ様!イリーナ様!」
そこに慌てた様子のルースが部屋に入って来た。
「――ルース。状況は。」
ルースを見たリウイは静かに問いかけた。
「ハッ!いきなり照明が消え、さらに”導力”関連の物が使えなくなり、大使館内は混乱しております!さらに導力通信も使えない状況です!!」
リウイに問いかけられたルースは報告した。
「………そうか。まずは館内の混乱を収める必要があるようだな………非常用に用意していた”魔導”と火の照明の用意を。火の照明に関してはペテレーネを探して、それらに火の魔術で使えるようにしろと俺が言っていたと伝えろ。また、通信は”導力”通信から”魔導”通信に切り替えろ。リベール各地に遠征している”ファラ・サウリン”並びに”ルーハンス”護衛部隊には現状待機の指示を。館内が落ち着けば、さらに指示を出す。」
「ハッ!」
リウイの指示に敬礼したルースは部屋を出て行った。
「さて……ウィル。お前達はこれからどうする?我等メンフィルと盟友となったお前達から導力技術が最も高い国であるリベールとの会談の場を設ける事を頼まれたが……今の状況ではそれどころではないぞ?」
「わかっている。………それより一つ尋ねてもいいかい?」
リウイに尋ねられたウィルは頷いた後、尋ね返した。
「……何だ?」
「リウイ達――メンフィル帝国は先ほど現れた浮遊都市をどうするつもりだい?」
「リベール領空に現れた事からして、今起こっている事はリベールの問題だ。だが、我等メンフィルに仇名す組織、”結社”が関わっているのなら、動く他あるまい。」
「……”導力”を失った状態でどうやって、浮遊都市に潜入するのですか?こちらの世界の空を飛ぶ手段――飛行船は”導力”で動くと聞きますし……」
「………まさか出せる限りの竜騎士や飛天魔等、飛行能力を持つ兵達を投入するのかしら?」
ウィルの問いに答えたリウイの言葉を聞いたセラウィとエリザスレインは尋ねた。
「いや………それよりも、もっといい”物”がある。」
「まさか、あなた………”方舟”を出撃させるつもりですか!?」
リウイの言葉を聞き、察しがついたイリーナは血相を変えて尋ねた。
「――ああ。近い内、出撃させる事になるだろう………”始まりの方舟”モルテニアを。」
〜グロリアス・甲板〜
「おお……!」
「これは……」
「クハハ……マジかよ!」
「フム………!フフ、早くあの中を調べたいよ!」
「あはは!確かにこれはスゴイや!教授が勿体ぶってたのも納得だ!」
一方その頃、浮遊都市の登場をグロリアスの甲板で見ていた執行者達や
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