第98話(7章終了)
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「ど、どこ……!?」
「前方甲板から一番よく見える方向……」
甲板に出たエステルは何かを探し、ヨシュアはワイスマンが言った事を思い出して呟いたその時
「……あれや!」
何かを見つけたケビンがヴァレリア湖の方に指をさした。
エステル達がケビンが指さした方向――ヴァレリア湖上空を見ると、一閃の光が走った後空間が割れ、巨大な輝く浮島――浮遊都市のような物が現れた!
「な、な、な……」
「まさかあれが…………あの巨大な都市が……」
「うん……間違いない……」
「”輝く環”……オーリオールっちゅう事か!」
巨大な浮遊都市の登場にエステルは口をパクパクさせ、信じらない表情で呟いたクローゼの言葉にヨシュアは頷き、ケビンは真剣な表情で叫んだ。
「―――いかん。ユリア大尉!急いで艦を降ろすんじゃ!」
一方我に返った博士は血相を変えて、ユリアに言った。
「……え……」
「カシウスが伝えた緊急指令があったじゃろ!急がんと手遅れになるぞ!」
「!!!」
〜メンフィル大使館・執務室〜
一方その頃、リウイ、イリーナ、ウィル、セラウィ、エリザスレインはメンフィルの諜報部隊にいる竜騎士達が映し出したヴァレリア湖上空の状況をモニターで見ていた。
「………なるほど。恐らくこれが”輝く環”とやらか………ベルゼビュード宮殿……いや、それ以上の大きさだな………」
「まさかこんな物があるなんて………!」
モニターに映っている信じられない物――浮遊都市を見たリウイは真剣な表情で考え込み、イリーナは信じられない表情で見ていた。
「”破熱の森河”を思い出しますね………」
「………ああ。まさかあれみたいな物がこちらの世界にもあったなんて………嫌な予感がするな………」
「……………………………世界が異なっても、同じような物はどの世界にもあるようね……………………………」
セラウィは不安そうな表情でウィルに話しかけ、ウィルは頷いた後、真剣な表情でモニターを見つめ、エリザスレインは目を細めてモニターに映っている浮遊都市を睨んでいた。そして浮遊都市は黒い光を放ち、王国中の導力を消した!導力を消された事によって、王国中の照明は消え、王国は闇に包まれた!
「!!照明が………!」
部屋中が真っ暗になった事にイリーナは驚いた。
「光よ!」
エリザスレインが魔術を放つと、天井に光の球が発生し、部屋中を照らした!
「………どうやら先ほどの光が”導力”を消したんだろうね………」
魔術によって発生した光の球で照らされている部屋の中でウィルは冷静な様子で推測した。
「
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