第7話 キヅキ
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「.........ふぇ?」
「え?な、なにかにゃ?」
「く、暮らすって.......ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?!?!?」
凛ちゃんの爆弾発言に私は場を考えずに叫んでしまった。普段の私なら叫ぶことは勿論空気を読んでみんなに謝るけど、全然そっちの方まで気を回すことができなくて、そのまま凛ちゃんを教室の隅へ連れていく。
クラスメートの子たちは私の声に驚いてチラチラ見ているけどすぐに話題はプリントのほうへ
「か、かよちんいきなり叫んでどうしたの?びっくりしたよ〜」
「だだだだって!凛ちゃん今言ったことの意味わかってるのぉ?」
「”三人で暮らす”ってところ?もちろん!」
「ふわぁ....」
凛ちゃんは可愛くて女の子らしくて、純粋な女の子。純粋な心を持っていることは全然いいことだと思うし、それが凛ちゃんの可愛い魅力の一つでもあるの。
だけどたまに、凛ちゃんは私たちに向けて爆弾発言をする時があってびっくりさせられちゃう。そう、今のように......
「だってかよちんもその方がいいでしょ?」
「そ、それは.....」
つまり、私と凛ちゃんが春人くんのお嫁さんになると。
凛ちゃんはそう言いたいみたい。確かにそういう事を考えないわけじゃないよ。いつかは春人くんのお嫁さんになってみたいなぁ〜って。
朝、夫になった春人くんを起こしに行って、私の作った朝食を食べてもらって玄関で春人くんにお弁当渡してお見送りして、仕事から帰ってきた春人くんをお迎えして夕飯一緒に食べてお風呂で.....その、背中流してあげてそれからそれから..........
「か、かよちん?顔赤いけど大丈夫かにゃ?」
「........」
「かよちん?」
「はっ!!ご、ごめんね凛ちゃんちょっと考え事してたよ」
どうしよう.....私、凛ちゃんよりはそういう事に興味はあるとはいえ...ううん、そこまでではないけど、でも私ってばなんて恥ずかしいことを考えてしまったのかなぁ〜
赤くなった顔を冷まそうと少し手で仰ぎながら凛ちゃんの話を催促する。
「え、えっと。それで、凛ちゃんはどうしたいの?」
「仲直りしたい」
凛ちゃんは間髪入れずにそう答えた。
「でも...」と、その後に付け加えて
「やっぱり春くんが他の女の子といちゃいちゃ会話している姿をいつも見ているとイライラするし、話さないでって思ったり、りんとかよちんだけを見てほしいって思うようになったの。いつからだかわからないけど、そんな気持ちを持つことが嫌になって、つい春くんに当たっちゃったんだにゃ。春くんは悪
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