第94話
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を睨んで怒鳴って尋ねた。
「フッ、てめぇがそれを言うか。どうやらジジイの死んだ原因がてめぇだと分かっていねえようだな。」
「……な……!?」
ヴァルターの話を聞いたジンは驚いた。
「クク、顔色が変わったな。万が一、お前が勝ったらそのあたりの話をしてやろう。賭けるのはてめぇ自身の命だ。」
そしてヴァルターはさらにすざましい気を練り始めた。
「………………………………。……いいだろう。この命、賭けさせてもらうぞ。」
一方ジンも少しの間黙った後、決意の表情になり、ヴァルターのようにさらにすざましい気を練り始めた。
(ジ、ジンさん……)
(だめだエステル……これは止められない。)
ジンを心配しているエステルにヨシュアは警告した。
「コオオオオオオッ……!」
「はああああああっ!」
2人が激突しいようとしたその瞬間、何かの武器が2人の間に割って入り、何かの武器はその場で廻っていた!
「なに……!」
「偃月輪……まさか!」
目の前に現れた武器にヴァルターは驚き、同じように驚いたジンは攻撃が来た方向を見た。そこには東方に伝わる武器――偃月輪を片手に持ったキリカがいた。そしてジンとヴァルターの間に回っている偃月輪はキリカのもう片方の手に戻った。
「キ、キリカさん!?」
「どうしてここに……」
キリカの登場にエステルは驚き、ヨシュアは尋ねた。
「ツァイス市の防衛戦がやっと終わってくれたから。受付をウォンに頼んで少し様子を見に来ただけよ。」
「よ、様子を見に来たって……」
「あの『裏の塔』を1人で登ってきたのですか……」
(………ほう。まさか裏方の人間で”達人”クラスの人間がいるとはな………)
「………驚きました。塔の中にいた敵達はそれなりの強さを持つ敵ばかりでしたのに………」
キリカの答えを聞いたエステルは引き攣った笑みを浮かべ、クローゼとサエラブ、リタは驚いていた。そしてキリカはジン達に近づいた。
「キリカ、お前……」
「クク……相変わらずだな。様子を見に来たついでにジジイの仇を討ちに来たのか?」
一方ジンは真剣な表情で見つめ、ヴァルターは不敵な笑みを浮かべて尋ねた。
「まさか……。勝負の結果だったのでしょう。どうして私が父の決意を踏みにじらなければならないの?」
「………………………………」
「キリカ……」
キリカの答えを聞いたヴァルターは黙り込み、ジンは何とも言えない表情をした。
「私がここに来たのは6年前、居なくなった誰かに伝えるべき言葉があったから。ただ、それだけのためよ。」
「伝えるべき言葉……だと?」
キリカの話を聞
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