機動戦艦ナデシコ
1326話
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…ま、そういう事にしておきましょうか」
……多分。
「とにかく、ナデシコに連絡を入れるからアクセルも側にいてね。向こうの艦長とは何度か話してるけど、やっぱりアクセルがいた方がいいでしょうし」
そう、艦長は……いや、もうナデシコに雇われている訳じゃないんだし、艦長呼ばわりはしない方がいいか。
この数日、ミスマルは何度かマリューやナタルと話をしている。
その結果、ミスマルは見事なまでにナタルに対して苦手意識を抱くようになってしまった。
最大の原因が、ナデシコでユートピアコロニーに向かった事。
しかもその理由がテンカワに会いたいからというものだった訳で……うん、それは怒られても仕方がないよな。
とにかくその件で散々怒られてしまい、ナタルに対して怖い艦長というイメージを持ってしまったらしい。
マリューがそれとなくフォローしてたから、マリューの方に関してはそこまで苦手意識を抱いてはいないらしいが。
見事なまでに飴と鞭だな。
「ミスマル艦長、聞こえてますか? こちらニヴルヘイムの指揮官マリュー・ラミアスです」
『は、はい! 聞こえてます! 凄いですねその……ニヴルヘイム、ですか。大きさとか』
「ええ。シャドウミラーの象徴の1つですから。それより、そちらの準備は大丈夫ですか?」
『はい! 準備と言ってもニヴルヘイムの側に移動すればいいだけですから』
「そう、じゃあ移動をお願いします」
『ハルカさん、お願い』
『はいはい』
そう告げ、ナデシコがニヴルヘイムの近くへとやって来る。
シロガネの方は俺が空間倉庫から出した時点でニヴルヘイムの側にいるので問題はなし。
そうして……
「システムXN、起動。転移座標入力」
マリューの言葉に従い、量産型Wが素早く機器を操作していく。
「転移フィールド展開」
その言葉と共にニヴルヘイムを中心に光の繭のような転移フィールドが展開されていく。
側のシロガネやナデシコをも包み込む、巨大な光の繭。
そして……
「転移」
その言葉と共に、ニヴルヘイム、シロガネ、ナデシコは火星から姿を消すのだった。
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