機動戦艦ナデシコ
1326話
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け!」
ナタルの言葉に従い、シロガネのクルーがそれぞれ艦へと乗っていく。
そしてマリューを始めとしたニヴルヘイムのメンバーは俺の方へと向かってくる。
当然だろう。シロガネと比べてニヴルヘイムを動かすのに必要な人数は100人を超えているのだから。
他にもエザリアやあやか、千鶴といった面子もいる。
それだけのメンバーがわざわざ自力でニヴルヘイムに搭乗するよりは、俺の影のゲートを使って全員で一気にニヴルヘイムに乗り込んだ方が早い。
足下に影が広がっていく感覚。
だがシャドウミラーの面子はこの感覚に驚く様子もなく、黙って受け入れる。
何度か影のゲートを経験している者もいれば、魔法というものに慣れているというのもあるだろう。
量産型Wは自我の類がないので、驚くような事はないし。
そうして、次の瞬間に俺達の姿はニヴルヘイムの中でも大きな運動場の中にあった。
普通の戦艦……それこそシロガネとかナデシコとかハガネとかヒリュウ改とかアークエンジェルといった戦艦には運動場のような物は……あ、ナデシコには一応あったか。さすが民間企業。
ともあれ、普通であればそこまで広い運動場を艦の中に用意するような真似は出来ない。
だが、このニヴルヘイムは違う。そもそもこのニヴルヘイムは戦艦ではなく機動要塞という区分だ。
その広さもさる事ながら、高さの方もニヴルヘイムの原型となったダモクレスとそう変わらない……どころか、寧ろダモクレスよりも大きい。
それだけに広さは十分なので、今俺達が姿を現した運動場のような場所を作るのも容易い事だった。
正直、規模は少し小さいがこのダモクレスの中には街がそのまま入っているようなものだと考えてもいいだろう。
それ程の広さを持つ。……まぁ、それでもホワイトスターには到底及ばないのだが。
「では、皆。早速自分の配置について頂戴」
運動場の中にマリューの声が響くと、それを聞いた皆はそれぞれ散っていく。
呼び掛けるという意味では先程のナタルと同じだが、向こうが命令形なのに対してマリューはどこか優しい雰囲気を持つ。
この辺が性格の違いだろうな。
量産型Wが散っていったのを見ていると、最終的に運動場に残ったのは俺、マリュー、スレイ、エザリア、あやか、千鶴の6人のみ。
ムウ、イザーク、オウカの3人はシロガネに乗ってるし、元々シロガネのブリッジクルーの円と美砂の2人は言うまでもなく向こうだ。
「じゃ、そろそろ私達もブリッジに行きましょうか。……政治班はどうするの? 部屋で休んでいてもいいけど」
エザリアに視線を向けて尋ねるマリュー。
だが、エザリアはそんなマリューに対して首を横に振る。
「転移した先で何があるか分からないし、一応ブリッジにいるわ。いいわね
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