機動戦艦ナデシコ
1326話
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て戻ってくるという真似は出来ない。
どうしても偵察をするのであれば、システムXNを使えるニーズヘッグ、シロガネ、ニヴルヘイム辺りしかないんだよな。
そうなると結果的に大々的な偵察となる。
まぁ、シロガネやニヴルヘイムはともかく、ニーズヘッグは他のPTに比べれば小型機だし、ASRSやミラージュコロイドといったステルス装置もある。
つまりやろうと思えば偵察出来るんだろうが……それは全員一致で却下されてしまった。
理由としては、俺が偵察に向かえば絶対、確実、100%騒ぎが起きるというのが理由であり、全員がその意見に賛成した為だ。
正直、俺としても色々と思うところがない訳ではなかったが、これまでの自分の実績を考えろと言われてしまっては素直に頷くしかない。
……一応俺ってシャドウミラーの代表で一番偉いって扱いの筈なんだけどな。
「アクセル、準備はいい?」
マリューの言葉に頷きを返す。
現在俺がいるのは、ナデシコ世界の火星。その中でもネルガルの研究所から少し離れた場所にある荒野だ。
そして少し離れた場所にはナデシコも既に準備万端で整っている。
そう、今から俺達は地球へ帰還するのだ。
それぞれのグループを決めてから数日、ようやく今日俺達シャドウミラーはナデシコと共に向かう事になっていた。
で、現在そのナデシコと共に地球へと向かうシロガネとニヴルヘイムの準備をしていた訳で……
結局ゲートの周辺は研究所の建物とかが多い為、ニヴルヘイムはともかくシロガネも転移させる事が出来ないんだよな。
ゲートを設置する場所をミスった……としか言えない。
完全に俺のミスだ。
ゲートを移す事も考えたけど、研究所を……正確にはそこに住む事になっている避難民を守るという意味では、現状が最適なのは間違いないし、難しいところだ。
ともあれ、そんな理由で現在俺はシロガネとニヴルヘイムを運ぶ役目をさせられている訳だ。
視線をマリューの方へと向けると、その後ろにはナタルを含めてシロガネ、ニヴルヘイムの両方を動かす人材が揃っている。
で、当然そんな状況ではこっちは無防備に近いので、一緒に地球へと行く面子がそれぞれの機体に乗って護衛をしている訳だ。
ああ、それとナデシコとエステバリス隊も同様に。
「じゃあ、取り出すぞ」
そう告げ、脳裏の中の空間倉庫のリストから最初にシロガネを、次にニヴルヘイムを取り出す。
その様子に、ナデシコの乗員が驚いているのが目に浮かぶ。
まぁ、無理もない。シロガネに関しては一応納得出来ないでもないだろうが、ニヴルヘイムは思い切り空に浮かぶ城だしな。
機動要塞……なんて、この世界に概念とかならともかく、実際には存在してないだろうし。
「さて、じゃあ全員それぞれ配置につ
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