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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
外伝〜”剣聖”カシウス・ブライト〜後篇
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ウィルとセラウィは軽く会釈し、エリザスレインは静かに答えた。

「エステルとは少し縁があって、友人になったんですよ。エステル達の国が大変な事になっていると聞き、俺達も”友人”として手伝う事にしました。」

「………そうですか。異世界からはるばる駆けつけてくれて、ありがとうございます。(……エステル。お前、自分が結んだ”絆”がどれだけ凄い事になっているか自覚しているのか?)」

ウィルの答えを聞いたカシウスは心の中でエステルがエステル自身が持つ交友関係のすざましさに自覚を持っているかを疑問に思っていたが、顔に出さず、感謝した。

「そういえば、リフィア殿下達はご健勝ですか?エステル達の旅を手伝って頂いたと聞きますが。」

「………元気すぎて困っているぐらいだ。少しは落ち着いてくれてもいいものを…………」

「………と、いいますと?」

頭痛を抑えるかのように頭に手を置いて語るリウイの言葉を聞いたカシウスは尋ね、そしてリウイの代わりにペテレーネが答えた。



「……リフィア様達はその………ミルヒ街道での戦いの援護に向かわれました。」

「なんと………重ね重ねありがとうございます。」

ペテレーネの言葉を聞いたカシウスは驚き、感謝した。

「さて………お互い忙しい身だ。……さっさとお互いの役割に戻る為にここは共同戦線を張らないか?」

「ハハ……まさかリウイ殿達と肩を合わせて戦う日が来るとは思いませんでした。……お言葉に甘えて、共闘し、ロレントの戦いを終わらせましょう。」

リウイの提案にカシウスは笑ながら頷いた。

「フフ、そうこなくっちゃ♪」

「”剣聖”の技………とくと見せてもらうわよ。」

カシウスの答えを聞いたカーリアンとファーミシルスは不敵な笑みを浮かべた。

「あの、イリーナ様………本当にイリーナ様も戦われるのですか?」

一方ペテレーネは心配そうな表情でイリーナに尋ねた。

「フフ、心配してくれてありがとう、ペテレーネ。……でも、大丈夫よ。”神格者”の貴女ほどではないけど、魔力はそれなりにあるし、何よりユイドラでの戦いも生き抜いてきたから、これくらい大丈夫よ。……それにいざとなったら、私を守ってくれるのでしょう?あなた。」

「当たり前だ。」

イリーナに微笑まれたリウイは頷いた。

「ハハ………夫婦仲がよくて、大変よろしいですな。……では…………行きましょうか!」

リウイとイリーナの様子に苦笑したカシウスはリウイ達を促した。

「ああ。マーリオン!……皆、行くぞ!」

「「はい!」」

「ええ!」

「ハッ!」

「了解……しました……!」

カシウスの言葉に頷き、マーリオンを召喚した後、言ったリウイの号令にイリー
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