外伝〜”剣聖”カシウス・ブライト〜後篇
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「おや、リウイ殿。それにカーリアン殿に大将軍殿も。どうしてこちらに?」
リウイ達に気付いたカシウスは驚いた表情でリウイ達に尋ねた。
「………何。部下達が戦っていて、俺達が戦わない訳にはいかないだろう?」
カシウスに尋ねられたリウイは不敵な笑みを浮かべたが
「……1国の王が嘘をつかないで下さい、あなた。エステルさんに”何か”を言われて、手伝う気になったんでしょう?」
「…………………………」
リウイ達の背後からペテレーネを伴ったイリーナの言葉に黙り込んだ。
「あの娘は1国の王になんて事を………申し訳ございません。私の教育不足です。」
イリーナの言葉を聞いたカシウスは頭を抱えた後、リウイに謝罪した。
「………構わん。それにここしばらくは政務続きで身体がなまっていたからな。準備運動代わりだ。前線の戦いを手伝ってやろう。」
「勿論、私達”個人”の”好意”ですから、安心してもらって構いません。」
「……そうですか。ご協力、ありがとうございます。………?失礼ですが、貴女は?」
リウイとイリーナの言葉を聞いたカシウスは2人に感謝した後、イリーナに気づいて正体を尋ねた。
「……初めまして。私の名はイリーナ。リウイの正妃です。」
「!!貴女が将軍がおっしゃっていたリウイ殿の………!リベール王国軍所属、准将を務めているカシウス・ブライトと申します。以後、お見知りおきを。」
イリーナの正体を聞いたカシウスは驚いた後、敬礼をして自己紹介をした。
「フフ、貴方がエステルさんのお父上ですか。」
「………イリーナ殿も娘と親交が?」
微笑みながら言ったイリーナの言葉にカシウスは若干驚き、尋ねた。
「ええ。私とリウイにとって、エステルさんは数少ない”友人”ですよ。」
「”友人”………………」
イリーナの答えを聞いたカシウスは呆けた。
「ハハ、それを言ったら俺達もそうかもしれないな。」
「フフ、そうですね、ウィル。」
「ハア……なんで関係のない貴方達も首を突っ込むのよ………」
そこに苦笑しているウィル、微笑んでいるセラウィ、そして呆れた様子でいるエリザスレインがイリーナ達に続くように現れた。
「……失礼ですが、貴方達は?」
一方ウィル達の正体がわからなかったカシウスはウィル達を見て尋ねた。
「俺の名はウィル。ウィルフレド・ディオン。リウイ達の世界のユイドラという都市で領主をしている者です。」
「ユイドラ領主ウィルフレド・ディオンの妻、セラヴァルウィ・ディオンと申します。セラウィとお呼び下さい。」
「………ユイドラ近郊の種族達を代表したユイドラ領主並びに領主夫人の警護役のエリザスレインよ。」
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