外伝〜”剣聖”カシウス・ブライト〜前篇
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……!執拗に追って来たのはやはり、准将の奥方と知ってか………!」
一方猟兵達の声が聞こえた兵士は表情を歪めた。
(……あなた………エステル……ヨシュア………ミント………お願い……”私達”を守って………!)
レナが目を閉じて、祈ったその時!
「はあっ!裂甲断!!」
すざましい衝撃波が魔獣達の背後を襲い、1体を残して倒した!
「そら!そら!そら!どりゃあっ!」
そして魔獣の背後からカシウスが現れ、棒で目にも止まらぬ速さとすざましい威力を持つ達人の技――百烈撃を放って、残りの魔獣を倒した!
「あなた………!」
「じゅ、准将!?どうしてこちらに……!」
カシウスの登場にレナは明るい表情をし、兵士達は驚いた!
「何。少し嫌な予感がして、俺単独で急いでこっちに来たのだが……どうやら間に合ったようだな。」
カシウスはレナ達を見て安堵の溜息を吐いた。
「ええ……ありがとう、あなた。」
「お前……いや、”お前達”が無事でよかったよ。」
「あら………知っていたの?」
安心した表情で自分を見つめるカシウスの言葉を聞いたレナは驚いた表情で尋ねた。
「……エステルとミントが教えてくれた。………今度は絶対にお前と……そして俺達の子供を守って見せる。」
「フフ、……ありがとう、あなた。」
真剣な表情で自分を見つめるカシウスにレナは優しく微笑んだ。そしてカシウスは頷いた後、兵士達に指示をした。
「―――ここは俺が防ぐ。お前達はレナを早くロレントに連れてやってくれ。」
「ハッ!ご武運を!」
そして兵士達はレナを連れてロレントに向かった。
「さて………と。」
レナを連れた兵士達を見送ったカシウスは目を細めて猟兵達を睨んだ。
「クッ…………まさか、”剣聖”自身が現れるとは………!」
「怯むな!この数では勝てまい!喰らえっ!」
カシウスの登場に猟兵の一人は後ずさったが、他の猟兵は不敵な笑みを浮かべて銃弾をカシウスに放った!
「甘い!」
しかしカシウスは目の前で棒を回転させて、銃弾を弾いた!
「………レナを狙うとはいい度胸をしているな………はあぁぁぁぁーっ!ふんっ!!」
カシウスは猟兵達を睨んだ後、気功で大幅に身体能力を上げる東方のクラフト――麒麟功を使い、身体能力を上げ、そして身体全体にすざましい闘気と怒気のオーラを纏った!
「なっ………!」
カシウスがさらけ出すオーラに猟兵達は呑み込まれ、後ずさった!
「……俺の妻と、そしてこれから産まれて来る俺達の子供を狙った事……後悔させてやろう。――――行くぞ。」
そしてカシウスは目の前で棒を何度か回した後一振りして、構
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