外伝〜”剣聖”カシウス・ブライト〜前篇
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜トラット平原道〜
「……来たようだな。榴弾砲、撃ち方用意!」
近づいて来る人形兵達を見た王国軍士官は指揮をした。
「援護部隊、構え!」
一方メンフィル兵の部隊長も指揮をした!メンフィル兵の指揮により指揮をしたメンフィル兵以外のメンフィル兵達は弓や魔導砲を構え、さらに魔術の詠唱やオーブメントの駆動を始めた。そして人形兵器達はどんどん近づいて来た。
「撃て(ファイアー)!」
「放て!」
2人の指揮により、王国軍からは榴弾砲が連続で、メンフィル軍からはさまざまな遠距離攻撃が人形兵器達に放たれた!両軍の遠距離攻撃により、人形兵器達は傷ついたが、それでも進んでいた!
「撃ち方止め!総員突入!一匹たりとも街に近付けるな!」
「イエス・サー!」
「我等も行くぞ!メンフィルの真の強さを見せてやれっ!!」
「オオ―ッ!!」
そして王国軍とメンフィル軍は人形兵器達に接近し、戦闘を開始した!
〜遊撃士協会・ツァイス支部〜
「……なるほど。だいたい状況は分かったわ。こちらは軍の守備隊が先ほど作戦を開始したみたい。万全の態勢の上、援軍のメンフィル軍もいるからギルドの援護は不要でしょう。………………………………。……そう、次は”紅蓮の塔”に向かうのね。分かった……武運を祈るわ。」
王国軍とメンフィル軍が戦っていたその頃、通信器で誰かと話していたキリカは話し終え、通信器を置いた。
「……相変わらず隠し事が下手な人。全然変わっていないわね。さて……そうなると色々と忙しくなりそうね。」
そして誰もいないギルドで口元に笑みを浮かべて呟いた。
一方その頃、ロレントの街道では激しい戦いが繰り広げられ、レナは兵士達の誘導によって、ロレント市に避難している所だった。
〜エリーズ街道〜
「くっ………まだ追って来るか……せめて、前線で我が軍と共に戦っているメンフィル兵達の内の数名をこっちに廻してもらうべきだったか………!」
「後少しでロレントに到着できるというのに……!」
「怯むな!必ずロレントに送り届けるぞ!」
レナを護衛している王国軍兵士達は執拗に自分達を追ってくる紅蓮の猟兵達に銃を撃って威嚇していた。
「あ…………!そ、そんな……!」
一方レナは背後を見た時、自分達に走って近づいて来る数体の装甲を身体に覆った大型の狼の魔獣に気づき、声を上げた。
「な…………!」
「反対側からだと!?」
背後の敵達に気付いた兵士達は驚いた!
「よし!”剣聖”の妻を確保するぞ!そうすれば、俺達は評価される!」
「オオ―ッ!」
一方猟兵達は士気を上げていた。
「クッ…
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ