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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第173話
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んか?」

「フフッ、いつ言おうかと思っていたが……君からチャンスをもらうとはな……

リィンに問いかけられたアンゼリカは苦笑しながらリィンを見つめた後姿勢を正して口を開いた。

「―――リィン君、折り入って頼みたい事がある。」

「は、はい。」

「私の導力バイク……君が貰ってくれないか?」

「な……あ……っ!?」

アンゼリカの突然の頼みにリィンは信じられない表情をした。



「意味は……君ならわかるだろう?」

「もしかして……士官学院を辞めてしまうんですか!?」

アンゼリカに問いかけられたリィンはある事を察して血相を変えて尋ねた。

「……この旅行から帰り次第な。我が親父殿は昔から頭が固くてね……先月の鉄鉱山の件で私がでしゃばったことが大層気に喰わなかったらしい。」

「”四大名門”の一角……ゲルハルト・ログナー侯爵……」

「勝手に退学届けを出されてしまってね。どうやら……しばらく自宅謹慎に処されるつもりだったようだ。」

「そんな……!何とかならないんですか!?学院長達の力を借りれば……!」

アンゼリカの説明を聞いて信じられない表情をしたリィンは血相を変えてアンゼリカを見つめた。

「フフ、この話には続きがあってね。リィン君は鉄鉱山で領邦軍がレン君やあの巨大な人形兵器―――確か”パテル=マテル”だったか。それを攻撃した件は覚えているだろう?」

「え、ええ……後でログナー侯爵に抗議するような事を口にしていましたが……」

「そのレン君が領邦軍の凶行を黙る代わりに出した条件が私がレン君の下で6年間働くという条件で、親父殿は私を謹慎させるよりそっちの方が色々と”得”になると思って、レン君の提案を受け入れたんだよ。」

「ええっ!?レ、レン姫が!?い、一体どうして……」

アンゼリカの話を聞いたリィンは信じられない表情で尋ねた。



「さてね……彼女の真意は私もわからないが、可愛くて小悪魔な天才仔猫ちゃんの”気まぐれ”のお蔭で謹慎の身を免れたんだ。私を連れ出し、6年もの猶予を与えてくれた彼女には感謝しているよ。」

「そうですか…………」

「学院長の配慮で休学扱いにはなったが、実質退学同然だ。彼女なら事情を話せば導力バイクを私の手元に置いておくことも許可してくれるかもしれないが、あれはトワ達と一緒に作ったバイクだから、学院を離れる私の手元に置くのではなく、私達の意志を継ぐ学院の誰かに託したいと思っている。」

「先輩…………」

「私達の試験運用を元に立ち上げられた”Z組”……そのリーダーである君になら安心して任せられる。受け取ってくれないか?」

「…………すみません。少し……考えさせてもらってもいいですか?」

アンゼ
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