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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第172話
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だろう?」

「はい、出し物の内容が決まったので後は練習次第ですね。」

アンゼリカの言葉にリィンは頷き

「とにかく猛練習してもらうから、みんな、覚悟しておいてよね?」

「だから……お前のその威圧感は何なんだ?」

「フウ……本当に容赦してくれなさそうだな……」

威圧感を纏ったエリオットの笑顔を見て仲間達と共に冷や汗をかいたユーシスは呆れた表情で指摘し、マキアスは疲れた表情で溜息を吐いた。



「えへへ……せめて学院祭は楽しいものにしていきたいね。せっかく、帝国各地も落ち着いてきた所だし。」

「「あ……」」

トワの言葉を聞いたリィンとアリサは呆けた表情で呟き

「そうだな………」

アンゼリカは重々しい様子を纏って頷いた。



「”帝国解放戦線”………ルーレでの事件以来、完全に姿を消したようですが……」

「彼らは本当にいなくなったんでしょうか?」

「彼らが乗っていた飛行艇が撃墜され、テロリストは主要メンバーを纏めて失った事になる。他の幹部がいた気配もないし、事実上完全に消滅したと言ってもいいかもしれないわ。」

エマの疑問にサラ教官は考え込みながら答え

「うん、残党がいたとしても幹部がいなければ、正直烏合の衆だし。」

サラ教官の推測にフィーは頷き

「飛行艇を撃墜した張本人は”殲滅天使”が所有している”パテル=マテル”だけど……あの後鉱山を調べたら飛行艇を狙撃できるポイントに製造不明のライフルがあったそうだから、謎は残ったままね……」

ある事を思い出したサラ教官は考え込んだ。



「後の問題は各地の貴族派と革新派の対立の問題か……陛下が釘を刺した事があって、収まってきてはいるようだな。」

「それもあくまで表面的なものだろう。未だに帝国各地で火種は燻り続けている。」

「エレボニアの抱えている問題は根本的に解決された訳じゃない……か。」

「王様に威厳がない証拠だね。リウイお兄ちゃんもそうだけど、シルヴァンに王様としての威厳があるからこそ、今のメンフィルがあるんだし。」

「エヴリーヌさん、何もそのような言い方をしなくても……」

「アハハ……だからこそ今は学院祭を盛り上げればいいんじゃないかな?」

暗くなった雰囲気を変えるかのようにトワは話を変えて提案し

「確かに……トールズ学院祭は貴族から平民まで様々な関係者が訪れ、同じ空間で同じ楽しみを共有できる得難いイベントだ。」

トワの提案にアンゼリカは納得した様子で頷いた。



「うん……それに”Z組”には貴族や皇族の人も平民の人もいるんだし、そんなクラスががんばったら見ている人の認識も少しは変わると思うんだ。」

「我らの頑張り次第で人
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