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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第171話
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「「え……?」」
「その言葉は老師に弟子入りして、最初に教えてもらった言葉だ。俺が未だにその意味を掴めないでいる事を、そして……色々な意味で迷っている事を老師は見抜いていたという事さ。」
「あ……」
「それは……」
リィンの説明を聞いた二人はリィンが抱え込んでいる”悩み”を思い出して複雑そうな表情をした。
「老師からの”宿題”と言う訳だ。仲間と湯につかりながら、せいぜい考えてみるといい。」
「はい……」
シュバルツァー男爵の言葉にリィンは真剣な表情で頷いた。
「あなた!すみません……!ジャムの蓋が固くなってしまって……開けて下さらない?」
「ああ、今行く!」
そしてルシア夫人に呼ばれたシュバルツァー男爵は立ち上がってキッチンで用事をしているルシア夫人の元へと向かった。
「そろそろお茶の支度も整うみたいですから、難しい話はこのくらいにしましょう?」
「ああ、そうだな。」
「そうだ、兄様。今夜は屋敷でお休みになるんでしょう?」
「ああ……すまない、エリス。お茶を飲んだら”鳳翼館”に戻るよ。」
目を輝かしたエリスに尋ねられたリィンは申し訳なさそうな表情で答えた。
「うっ……そ、そんな!今日くらい、いいじゃないですか!」
「今回の帰郷はあくまで陛下のご厚意によるものだからな。食事も宿泊も士官学院のみんなと過ごすのが筋だと思うんだ。」
「もう……お兄様は真面目すぎですわ。エリスお姉様のお気持ちを少しは考えてあげてはどうですか?」
「理屈はわかりますけど……フウ。仕方ありません……あ、明日もちゃんと来てくださいね!?」
リィンの説明を聞いたセレーネは呆れた表情で指摘し、エリスは溜息を吐いた後真剣な表情でリィンを見つめた。
「ああ、わかっている。」
「絶対ですからね!?」
「お兄様、これを機会にエリスお姉様ともっと親交を深めてくださいね?」
「わ、わかっているって!というか何でそこでセレーネがエリスの味方になるんだよ……」
「フフッ、あらあら……”兄様”を避ける為に女学院に行ってしまった娘はどこに行ったのかしら?」
「3年前、リィンが養子だと知った頃合いだったか。」
リィン達の様子をシュバルツァー男爵夫婦は微笑ましく見守りながら昔の事を思い出した。
「それまでミルスからエリゼと一緒に帰ってくる度にべったりだったのに……いきなりよそよそしくなって。よほど混乱したんでしょう。フウ……リィンがあの娘達をお嫁にもらってくれれば、万事収まるんですけど……」
「うむ……よくできた息子だとは思うが、そう簡単に娘達はやれんぞ。」
ルシア夫人の
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