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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第171話
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不利なアルフィン皇女が皆さんと同等の立場になる為にも仕方ないかと。」

「まあ、個人的にお世話になったお兄様のご両親であられるシュバルツァー男爵閣下達にご挨拶をするのは”皇女として”間違ってはいませんが………」

「フフッ、アルフィン皇女は一人の女性としてリィンのご両親に気に入られようとしているのでしょうね。」

ベルフェゴールはからかいの表情になり、リザイラは静かな笑みを浮かべ、メサイアとセレーネは苦笑し、アイドスは微笑み

「もう!姫様ったら……!」

エリスは声を上げた後頬を膨らませた。



その後リィンはベルフェゴール達との出会い等も説明し、説明を終えるとベルフェゴール達はそれぞれリィンの身体に戻った。


「そう言えばリィン。二月ほど前に老師と会ったぞ。」

ベルフェゴール達との話を終えたシュバルツァー男爵はある出来事を思い出してリィンを見つめて言った。

「ユン老師に!?本当ですか!?」

「ああ、相変わらずご壮健でいらっしゃった。気を抜いていたら、飲み比べで負けてしまったよ。」

「もう……何をしていらっしゃるんですか?」

苦笑しながら答えたシュバルツァー男爵の話を聞いたエリスは呆れた表情で父親を見つめ

「ハッハッハッ!」

シュバルツァー男爵は笑って答えを誤魔化した。



「俺については何か仰っていましたか?」

「ああ……」

リィンに尋ねられたシュバルツァー男爵は手紙をリィンに手渡した。

「手紙?」

「老師から預かった。読んでみるとよかろう。」

「は、はい。これは……」

シュバルツァー男爵に促されたリィンは手紙の封を切って手紙の内容を読み始めると驚きの表情をした。



「どうしました?」

「何か気になる事でも書いてあるのですか?」

リィンの様子を見たエリスとセレーネは不思議そうな表情でリィンを見つめた。

「ハハ……相変わらず自由に過ごされているみたいだ。大陸各地をのんびり放浪しているらしい。そんな近況報告と、俺はの”ある言葉”が書かれている。」

「”師として”のお言葉ですか……?」

「一体何が書かれてあるのでしょうか?」

「ああ……これさ。」

エリスとセレーネの問いかけに頷いたリィンはエリスとセレーネに手紙の内容を見せた。



「……『お前に授けた”七の型”は”無”。そして”ある事”と”ない事”はそもそも”同じ”……その意味を今一度考えて見ろ。』ですか?」

「どういう意味でしょうか?」

「…………」

「どうやら老師は気付いていたみたいですね。」

エリスとセレーネに尋ねられて押し黙るシュバルツァー男爵にリィンは静かな表情で尋ねた。


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