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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第171話
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ンフィル帝国から通達があってね。エリゼがリフィア殿下の専属侍女長としての仕事を立派に務めている功績と、リィンが友好を結んだ相手―――”魔神”と”精霊王女”という種族をメンフィル帝国に所属させた功績をたたえてシュバルツァー家の爵位を上げる事を決定した通達が来たのよ。」
「通達によればすぐにでも爵位を上げる準備は整っていたが、私はリィン達がシュバルツァー家を継いだ際に上げて欲しいと頼んだんだ。リィン達の手柄なのだから、それを受け取るのは当然リィン達だろう?」
「父さん…………」
「まあ、この人にとっては爵位が上がった際に与えられる領地も増えれば領主としての仕事が多忙になって、趣味の狩りをする時間が減るからもあるでしょうけど。」
「ハハ…………―――それと3週間前にリウイ陛下がイリーナ皇妃と側室であられるペテレーネ様とシルフィエッタ様とシルフィエッタ様のご息女であられるセオビット様、そしてリフィア殿下がエリゼと共にユミルに訪れて休暇を過ごした際にシュバルツァー家の爵位が更に上がる事も説明されたんだ。」
ルシア夫人の話を聞いて苦笑したシュバルツァー男爵は気を取り直して説明を続け
「まあ……!リウイ陛下達もこちらに訪れていたのですか……!」
「ハハ……何だ。エリゼは一足早く帰省していたのか……」
「父様、母様。シュバルツァー家の爵位が上がるとの事ですが、どの爵位に上がるのでしょうか?リウイ陛下のお話を含めればもしかして”伯爵”になるのでしょうか?」
シュバルツァー男爵の話を聞いたセレーネは目を丸くし、リィンは苦笑し、エリスは不思議そうな表情で尋ねた。
「フフ……リウイ陛下の話によるとメンフィル帝国はシュバルツァー家に”侯爵”の爵位を授けて下さるそうよ。」
「こ、”侯爵”!?」
「爵位を3段階も一気に上げるなんて、普通に考えれば絶対にありえない事ですよね……?」
「まあ……!フフ、じゃあお兄様は将来”侯爵”になられるのですから、エリゼお姉様より出世なされますね♪」
ルシア夫人の説明を聞いたリィンは驚き、エリスは戸惑い、セレーネは嬉しそうな表情でリィンを見つめ
「それに伴ってメンフィル帝国の直轄領になっている領地の一部をシュバルツァー家に任せて下さるそうだ。その中には”セントアーク”や”ケルディック”も入っているぞ?」
「……………………」
「かつて”四大名門”の一つ―――”ハイアームズ侯爵家”が治めていた”サザーラント州”の中心都市に加えてエレボニアの貿易の中心部として有名だった”ケルディック”までシュバルツァー家が治める事になったんですか!?」
「ええ。」
シュバルツァー男爵の説明を聞いたリィンは話の壮大さに口をパクパクさせ、エリスは信じられない
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