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サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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「カツラさん何言ってるんですかっ」



カツラ:「だってもう終電ないじゃろ?」


サトシ:「あっ」
ヒカリ:「あっ」


時刻は9時を過ぎており、
上りと下りで電車の時間が違うのは勿論、
ニビ駅からタマムシ行きの終電には
間に合わない時刻となっていた。


サトシ:「じゃあ、タクシー代出すから
今タクシー呼ぶよっ」


ヒカリ:「あっ、いいよいいよっ。
あたし出すから大丈夫っ!」


サトシ:「いいって気にすんなよ」


カツラ:「そうじゃ、部屋なら
ワシが使っていた部屋を使うといい。
ワシは居間で寝るから。」


サトシ:「カツラさんっ、そっちじゃ
ないでしょう!」


カツラ:「実はヒカリちゃんに
重要な話があってな、どうしても今日
泊まって欲しいのじゃよ」


ヒカリ:「え、重要な話ですか?」


カツラ:「そうじゃ、明日の昼まで
少し居てくれんかの?」


サトシ:「なんですか重要な話って?」


カツラ:「サトシ君には内緒じゃ」


サトシ:「え?」


カツラ:「とりあえず、真剣な話じゃから
頼むよサトシ君っ」


サトシ:「、、うーん、、まぁ、
真剣な話ならいいですけど」


カツラ:「ヒカリちゃんも、どうかの?」


ヒカリ:「えっ、、、あー、、あたしは、
居ても邪魔にならないならっ」


サトシ:「でもヒカリ、お前着替えは
どうするんだ?」


ヒカリ:「あっ、そうだっ、、着替え、、」



カツラ:「着替えなら、ワシの部屋に
未使用の下着があったぞ。」


サトシ:「それまさか、、、」


カツラ:「うむ、別に漁っていた訳ではないが
恐らくサトシ君の母が買ってそのままに
していたやつじゃの。床に落ちてた。」


ヒカリ:「じゃー、今日1日泊まろうかなっ。
いーい?サトシっ」



サトシ:「まぁ、大事な話があるなら
俺は別に構わないけど。」


カツラ:「決まりじゃのっ。
ではヒカリちゃん、あとで話を
聞いておくれっ」


ヒカリ:「あっ、はいっ!」


こうして、ヒカリは急遽サトシ宅に
泊まる事になった。


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