第8話 唐突な始まり
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』
「......あ、はい」
高坂先輩にフォローされること無くバッサリ切られる。別に『君にならできるよ!』と言われたい訳では無いけど、フォロー無しは無しで胸にクるものがあるなぁ......
『だから穂乃果!言い方気を付けて下さい!』
『うわぁ!?ご、ごめん海未ちゃ〜ん』
『謝るのは私ではありません』
────海未と呼ばれた女の子はどうやら高坂先輩とかなり仲がいいみたいで、先程からの二人のやり取りがなんだか面白いと思った。
『ご、ごめんねはるとくん......』
「気にしてないから大丈夫ですよ。ところで"廃校"の話は聞いてますけど、どうしたんですか?」
『それだよ!今はるとくんに伝えたい事があって』
「伝えたい事......ですか」
『うん!私達ね!
─────スクールアイドルを始めたんだよ!!!!!!!!』
...........高坂先輩の言葉が脳に入り込むまでにたっぷり数十秒。単語の意味を理解するまでにたっぷり数十秒かかり、漸く生み出した言葉は、
「...........はい?」
たった二文字という。
あまりの唐突で理解できない言葉にそれしか発せられなかった。いや『スクールアイドル』という単語の意味は知ってる。"A-RISE"がやってるアレだと思う。
だけど、"廃校"と"スクールアイドル"というある意味接続しないモノがどうして1度に出てきたのかが理解できていなかった。
『......あの〜はるとくん?返事してくれないとなんか凄く私がアホみたいな事言ってるようで寂しいんだけど』
『実際そうなのではないですか?』
『海未ちゃん酷いよぉ!!私おバカさんだけどアホじゃないもん!!』
「いや、あの......すいません。想像出来なかった言葉が聞こえたので忘れてました」
何故いきなり穂乃果先輩が"スクールアイドルを始める"だなんて言い出したのかがわからない。
先輩はそもそも"スクールアイドル"とはどんなものなのかわかっているのかな?僕は少なくとも"スクールアイドル"について先輩よりは知識を持っているつもり。花陽に教えてもらったからね。
だから"スクールアイドル"の面白いところは勿論、大変さや忙しさも知っているつもりだ。この大ピンチな状況でどうして始めようと言い出したの?
「先輩、どうして"スクールアイドル"を始めようと思ったんですか?こんな......言い方悪いんですけど"廃校"というみんなピリピリした状況下
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