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ラブライブ!〜夕陽に咲く花〜
第8話 唐突な始まり
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じさせる。
 今さっきまで申し訳ないという気持ちとそれだけ僕を想ってくれていてありがとう、という感謝の気持ちでいっぱいだった。


でも今は。






「えへへ...♪りんにはやっぱり春くんがいないとダメなんだにゃ♪だからこれからもずっと一緒だよ?」






幼馴染の笑顔を見れて...僕の心の中は幸福感で溢れていた。












〜☆〜












「それで、結局どうして”廃校”だなんて話題が出始めたの?僕、そこらへんの情報が全く聞かされていないんだけど.....」
「まぁ、昨日春人くんに『廃校になる』としか伝えていないからね」
「りんもびっくりしたんだにゃ〜。朝学校に来たら黒板に”廃校”ってプリントが堂々と張り付けられていたんだもん!」





 凛と仲直りしてから一先ずリビングに招かれ、早速詳細を僕は二人に求める。そして仄かに香るバターのような匂いはなんだろうか.....。
”廃校”ということを理事長の口から宣言されたのはつい昨日の出来事。まだ日は浅いとはいえ、やはり校内はものすごく慌ただしいらしい。
 僕は音ノ木坂の生徒ではないから綿密に想像できないけど、それでも事態の深刻さは二人の表情を見れば容易に理解できる。


「それって、もう確定事項なの?覆すことはできないの?」
「どうなんだろう....なんか今朝、生徒会長さんと副会長さんが理事長室に入っていくところはみたんだけど。多分今回の件で話に行ったんじゃないかなぁ」



 そうか....絢瀬先輩たちが相談をしにいったんだね。あくまで生徒代表として。行き過ぎは良くないけど現状でどうしようもないなら先輩に頼るしかないのかな。



「一応....私たちが卒業するまでは音ノ木坂は残るんだけど、私たち以降は───」



と、そこまで言いかけて花陽は口を噤む。
花陽の学年以降は入学を取りやめる。つまりは花陽たちには”後輩ができない”という事態を作り上げることになる。
 折角必死に勉強して手に入れた二人の高校生活が、こんな理不尽なアクシデントに巻き込まれて寂しい高校生活になるなんて誰が想像できただろうか...。
 いくらなんでも残酷過ぎる現実だよ。



「他になにか、情報はないのかな?やっぱりこれだけじゃわからないことだらけだよ」
「あとはね....、確か”廃校”は『決定事項じゃない』って理事長言ってたような気がするんだけど...かよちん覚えてないかにゃ?」
「あ、うんわかるよ。策はあるからそれを提案してみる、みたいな話だったよね」
「なにかしらの策?」



花陽と凛はうんうんと頷くが、僕はその”策”に興味
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