第11話 初めての約束
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―ゼクトと、仲良くなりたい。
そう、思ったから。
そして、それと同時に、ミラやエルザの事が羨ましいとも思っていた。
そして―― レビィは すぐに理解していた。
――何故、勇気が湧いたのか。
――何故、ゼクトと仲良くなりたいのか。
それは……きっと……、《一目惚れ》なんだって判る。
ギルドに対する事もそうだし、皆と話している姿もそう。……同じ位の歳の子には見えなくて、とても魅力的だった。
実際に話してみても、よく判る。本当に優しい、と言う事がよく判る。
だからこそ。
「ほんとうに……嬉しいな………、よかったっ」
レビィは笑顔だった。
こんな気持ちになった事は、これまでになく、初めての事だったから、戸惑ったけれど、それでも、最高の形で、スタートを切る事が出来たから。
「じゃあ! 明日! あそこの大きな依頼ボードの前ねっ? ゼクト!」
「うん! 明日、だね。よろしくっ、レビィ!」
しっかりと約束を交わす事が出来た。
本当にナイスタイミングだった。
何故なら……。
「お〜〜い! ゼクト!な〜に宴の主賓が、こんな隅っこにいるんだよ!」
「こっちこいって! 飲もうぜl! ほれほれ!」
「わっ! そ、そんなに、引っ張らないでって、行く! 行くからっ!」
再び 他のメンバー達に揉みくちゃにされながら、行ってしまった、連れて行かれてしまった? から。
それを笑顔で、手を振って見送るレビィ。
「あ……ははは。やっぱり、人気者、だよね? ゼクトは。ふふふ……私、ほんとについてたなぁ……」
そう呟きながら、本当に楽しそうなゼクトと、皆の方を見ていたのだった。
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