第11話 初めての約束
[6/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
かしくなった様で、視線をゼクトからずらしてしまった。
「んーん。……でも、オレがそう思ったんだ。だから言わせてよ。レビィ! これから、よろしくね?」
ゼクトは、そう言って手を差し出した。何を求められているか、レビィはすぐに理解した。
「あ……うんっ! こっちこそ! よろしくね?」
ゼクトの差し出された手を、レビィは、ちょっと驚きつつも、掴んだ。
友好の印であり、挨拶でもあり、色んな所で使用用途がある、握手である。
「(ほんとに……こんな感じなんだ……? ゼクトって。笑顔も、素敵だし……、誰にでも……。む〜……、だったら、アレだけ人気あるのもうなずけるなぁ……)」
レビィは、ゼクトの手を握り、じーっと、その手を見ていながらそう思い描いていた。
「ん? どうしたの?」
考え事でもしているのかな? と不思議に思ったゼクトは、レビィに訊くと。。
「やっ! な、何でもないよ?」
レビィは、青い髪を左右に靡かせて、首を左右に振る。
そして、2,3回 左右に振った後。
「むっ…むむっ??」
今度は、周囲を見渡す様に、目を配らせていた。この行動の意味も、ゼクトはよく解らず。
「……ん?」
不思議がってると、そんなゼクトの心境が判ったのだろう、レビィは訊く前に答えてくれた。
「あ、その……ほらっ、ゼクトと話してると、ミラやエルザに襲われるかもっ! って、ちょっと警戒をしててねー!」
レビィは、頭を苦笑いしながら掻き、そう言う。笑いながら言っているけれど、内容が少々物騒だ。
「え……? それは……いくらなんでも、大袈裟な気がするんだけど……」
ゼクトが、そう返すと。レビィは、ゼクトに思いっきり顔を近づけて答えた。
「いやいや! ゼクトは甘いよっ? ゼクトってば、ほんっとに人気あるんだからねっ! だって、私だって、ようやく隙を見て……。って!///」
最後まで言い切る事なく、レビィは 顔を赤くさせながら、口許を抑えた。
「……???」
どうやら、ゼクトには、最後の方は、あまり聞こえてなかったみたいだ。
「(ほっ……よかった…。ん〜〜どーにか、ゼクトのこと、もっと知りたいし……、これからも、傍にいたいんだけど……/// 本人には言わないけどね……/// は、恥ずかしいから……///)」
レビィは、赤くなっているであろう顔を、両手でぺちぺち叩いて、今後のことを考えると。
「あっ!!」
何かを思いついた様で、顔を上げた。
「んん?? レビィ、ほんとどーしたの? 何かあるの?」
正直、客観的に見ていても、レビィの行動は、挙動不審だと思えるから、ゼクトはそう聞く。
レビィ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ