第11話 初めての約束
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といけない事くらい、記憶が無くたって、判る事だ。
因みに、先程もあった、一般的な常識や倫理観云々に関して 学ぶ事が出来た理由は、後々に判明するので、ここでは省略。
「あはは……そうだよね。」
ゼクトは、納得して頷いていたんだけど……。
「これはぁ! ワシのとっておきじゃ! ゼクトに飲ませたら、無くなってしまうわい!」
「んあ? 大丈夫だろ? まだ半分残ってんじゃん」
「あほ! お主も言っておったじゃろ! ゼクトは、強そうだと! ハマりでもしたら、あっと言うまになくなるわい!」
全然違った様だ。
マスターが酒を止める理由が。清々しいまでに。
「………………あ、ははは…………」
ゼクトは、一瞬固まった後、乾いた笑みを浮かべていた。
そんな時だ、くいっ…くいっ……っと、服の裾を引っ張られる感触があった。今までのに比べたら、気のせいじゃないか? と思える程の強さ?である。
「んん…?」
ゼクトは、後ろに振り返ると、そこには、青い髪の女の子が立っていた。ニコリ、と笑みを浮かべて。
「やっほー! はじめまして〜ゼクトっ!」
とても、愛くるしい笑顔を向けて、ゼクトに手をふる女の子。ゼクトは、今までの衝撃とは違ったコミュニケーションだったから、何処か嬉しく? なった様で、笑顔を同じく向けた。
「あっ……! はじめまして! ええっと……キミは……?」
「あたし! レビィだよっ! レビィ・マクガーデンっ! って言うの!」
青い髪の女の子、改めレビィ。
「うん、よろしくね! レビィ! えーっと、オレはゼクト……って、知ってるよね?」
頭を掻きながら、そう言うゼクトをみて、レビィは笑顔で答えた。
「あははっ、うん! だって、ゼクト大人気だったからね〜〜? 知らない人、いないと思うよ? それに、 中々、話する機会がなくて……、ちょっと遅くなっちゃったよー」
「そうなんだ…。ありがとね? レビィ」
ゼクトは、レビィにお礼を言っていた。
「えっ…? 何が? あたし、何かしたかな??」
お礼をいわれるとは思ってなかったレビィだったから、少し不思議そうに、首を傾げて訊いた。それを見たゼクトは、にこっ、と笑顔を向けて答える。
「えっとさ………、ほらっ。こんなオレと話したい、って思って 話しかけてくれたんでしょ? そのことでさ? 嬉しいよっ」
ゼクトのお礼の意味。
何でもない、普通の、ありふれた、ありきたりなコミュニケーションの取り方に対してのお礼だった。
「えっ? ええっ!? そ…そんな/// お礼を言われるような事じゃないよぉ…?」
レビィは、満面の笑みを向けられて、ゼクトにお礼を言われて、恥ず
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