第11話 初めての約束
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熱気が一緒に感じられるのだ。……熱気、と言うより 非常に熱いから、もう火だ。そして、次に何をいわれるのかも大体把握。
直ぐに想像通りのセリフが響いた。
「もっかい、オレと勝負しろぉぉ!!!」
「えええっ、やっぱりそれーー!!」
予感的中、である。……別に当たった事は嬉しくもないのはゼクトだった。更に騒がしくなる事間違いないだろうな、と脳裏に思い浮かべたのだが、心配はなかった。
「よさないか!ナツ!」
エルザがやって来て、ナツを一蹴。
背後からゲンコツをナツの頭に入れたのだ。ごつんっ! と言う鈍く、重い音が鳴り響いたと同時に。
「ふぎゃっ!!!」
その音に似合う威力だったのだろう。ナツは、頭を抑えて蹲ってしまって、おとなしくなった。
「あ、エルザ。……ふぅ、それにしても、びっくりしたよ……」
ゼクトは、一先ず落ち着かせて深呼吸をした。
よくよく考えると、先程、沢山食べさせてもらって、更に飲ませてもらって、……許容範囲を超えそうだったから、少々苦しかったのだ。
「ゼクト!」
「わっ! な、何っ?? エルザ。どーしたの??」
ナツが終わった……、と思ったのも束の間。今度はエルザがゼクトの肩を思いっきり掴んだ。ナツの様に飛びかかってきたりはしないが、やはり、エルザの力も強い物である為、なかなかに肩も悲鳴を上げている様だ。……それでも、振りほどいたりはしないけれど。
エルザは、振り向いたゼクトを見ると。
「その……// ゼクト、楽しんで…いるか……?」
頬を少し紅潮させながら、ゼクトにそう聞いていた。
ナツの時の様に、エルザもまた、《勝負!》って感じの流れだろうか? と予想をしていたゼクトだったのだが、エルザの返答に関しては予想外だった為、ゼクトは少し戸惑ったのだが。
「え…? うんっ! 楽しいよ! こんなに楽しいの……今まで無かったと思うっ!」
ゼクトは、そう答えた。
少しばかり、顔の赤いエルザをちょっと心配してたけれど、赤くても、エルザは笑顔だったから、ゼクトも笑顔でそう答えたのだ。
「そっ……そうか///」
エルザは、次には、まるで花開く様に、笑顔の質を変えて、喜んでいた。
『喜んでくれる様な事をしてくれたのは、こちらの方なのに』 とゼクトは 思って そう言おうとしたのだけど。
「ちょーーーっとまったーーー!!!」
そこに、また来訪者が現れる。比喩抜きで 本当に飛ぶように現れて、エルザとゼクトの間に降り立ったのは、ミラだ。《サタンソウル》をまた使用したのだろうか?
「わわっ! ど…どうしたの? ミラ??」
突然 降ってきた? ミラに驚きを隠せず、ゼクトはそうミラに聞いたのだが、ミラはゼク
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