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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜真夜中の邂逅〜(6章終了)
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は学院では自由奔放な生活を送ってらっしゃっていましたが、学院での成績は優秀の上カルバード共和国では有名なかの武術―――”泰斗流”も修められていますので、私の秘書兼護衛としてちょうどいいかと思いまして、彼女の申し出を受け入れた形になります。」

「なっ!?こ、このじゃじゃ馬娘は……!私に相談もなく、また勝手にそんな事をしたのか!」

「…………………………」

ログナー侯爵はレンの説明を聞いて驚いた後アンゼリカを睨み、レンの説明に全く身に覚えのないアンゼリカは呆けた表情をしていたが

「――ああ、そうだよ。今まで自由にさせてもらっていたから、せめてもの親孝行として父上の代わりに責任を取ろうと思ってレン姫に申し出た所、私の申し出を快く受け入れてくれたんだよ。」

レンの話に乗っておけば、少なくとも実家に軟禁される事はないと瞬時に判断し、わざとらしく重々しい様子を纏って真剣な表情でログナー侯爵を見つめて答えた。



「よ、よくもぬけぬけと……!貴様程の親不孝者がこの世に存在する訳がなかろう!?」

一方ログナー侯爵は怒りの表情で身体を震わせながら怒鳴り

「やれやれ……大切な父親の役に立つ為に身を粉にして働こうとしている娘の気持ちがわからないなんて、悲しいねぇ。」

「き、貴様……!」

呆れた様子で答えるアンゼリカを見たログナー侯爵は怒りが頂点に達しかけた。



「コホン。”喧嘩するほど仲が良い”という諺は耳にした事がありますが、”客人”の前で喧嘩をするのは貴族―――いえ、”人”としてどうかと思いますが?」

「!!お身苦しい所を見せてしまい、申し訳ありません!」

しかしレンの咳払いと指摘で我に返ったログナー侯爵は慌てた様子でレンに謝罪した。

「いえいえ、ログナー侯爵にとっては寝耳に水の話でしょうから、ログナー侯爵のお気持ちも十分理解していますのでお気になさらず。それで先程の”賠償金”の話に戻りますが、私が先程ログナー侯爵に提示した条件―――アンゼリカさんがしばらく私の下で働く事でよろしいですね?」

「ハ、ハア……私自身はこの愚娘がレン姫のお役に立てるとはとても思えないのですが……それに具体的な期間はどれほどの期間になるのでしょうか?」

「アンゼリカさんが私の役に立つかどうかを判断するのは私自身ですので、気になさらないで下さい。それと期間についてですが期間は私が成人するまで―――つまり今から6年間になりますね。勿論衣食住はこちらが用意しますし、多忙な私の下で働いてもらうのですから働きに応じた給与も出す上、アンゼリカさんが望めば短期間でしたら帰省も認めます。ログナー侯爵家の長女であり、将来はログナー侯爵家の跡継ぎもしくは跡継ぎにする婿養子の正妻となられる可能性が非常に高いアンゼ
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