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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜真夜中の邂逅〜(6章終了)
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父親であるログナー侯爵に怒鳴られたアンゼリカは重々しい様子を黙り込んでいた。
「こ、侯爵閣下!レ、レン姫が来訪されました!ザクセン鉄鉱山での件について話し合いたいと……!」
するとその時領邦軍の兵士が慌てた様子で部屋に入ってきて報告した。
「グッ……!?もう来たのか……!あの馬鹿どもの不始末に何故この私が…………――――すぐにお通ししろ。」
兵士の報告を聞いたログナー侯爵は表情を歪めた後指示をしたが
「そ、それとその……姫様―――アンゼリカ様も話し合いの場に参加させるようにと仰っていますが……」
「何!?」
「………………?」
兵士の話を聞いて驚いて声を上げ、アンゼリカは不思議そうな表情をした。そして数分後レンが護衛の兵士達を伴ってログナー侯爵とアンゼリカが話し合っていた場所に通された。
「ふふっ、このような夜更けの訪問に応えて頂き、誠にありがとうございます、ログナー侯爵。」
「いえいえ。レン姫を我が家にお迎えする事ができて大変光栄でございます。此の度は部下達が失礼をしてしまい、誠に申し訳ありませんでした。」
レンに微笑まれたログナー侯爵は会釈をして答えた。
「部下の方達より既に報告を受けていると思いますが、ザクセン鉄鉱山で私の命を狙った事に加えてメンフィル軍が保有する兵器に銃撃を行った件についての件を内密にする代わりの条件―――まあ、”賠償金”と言ってもおかしくありませんね。それを払って頂く為に本日はこの場に参りました。」
「……一体何をお支払いすればよろしいのですか?」
レンの言葉を聞いたログナー侯爵は警戒の表情でレンを見つめて問いかけた。
「フフ、そんなに警戒しなくてもアルバレア公爵のように領地を贈与してもらったり、多額のお金を払ってもらう訳ではありませんから、ご安心ください。」
「では一体何を……?それに何故我が愚娘の同席を求められたのでしょうか?」
レンの説明を聞いてログナー侯爵は不思議そうな表情をして尋ねた。
「アンゼリカさんの同席を求めたのはアンゼリカさんには今回の件の”賠償金”としてしばらく私の部下―――秘書として働いてもらいますので、彼女を引き取る為に同席を求めました。」
「へ…………」
「なっ!?そ、それはどういう事ですか!?」
そしてレンの答えを聞いたアンゼリカは呆けた声を出し、ログナー侯爵は驚いた後信じられない表情で尋ねた。
「実は鉱員の方達を解放した後宿泊しているホテルに戻ろうとしていた所、アンゼリカさん自身が私に申し出たのですよ。―――自分が御父上であるログナー侯爵の代わりに責任を取るので、領邦軍の凶行を許して欲しいと。アンゼリカさん
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