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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第169話
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「……………………」

一方クレア大尉は真剣な表情で考え込んでいた。

「こ、これは一体どういうことだ!?いくらテロリスト相手とはいえ、問答無用で撃墜するとは……!」

するとその時領邦軍の隊長がクレア大尉を睨んで苦言を口にした。



「……落ち着いて下さい。貴方方もその目で見たように先程の爆発は、我々の銃撃ではなくそちらの人形兵器―――メンフィル帝国軍が所有している人形兵器―――”パテル=マテル”の主人であるレン姫の指示によるものです。それにあれだけの爆発……何らかの爆発物を積んでいた可能性も高いでしょう。すぐに鉱員たちを解放して詳しい調査をするべきかと。」

「よ、よくもぬけぬけと……」

クレア大尉の話を聞いた隊長は怒りの表情でクレア大尉を睨んだが

「この皇帝陛下の許可証……よもや無視するおつもりですか?」

「くっ……小娘が調子に乗りおって……そ、それはともかく、貴様たちは何なんだ!?士官学院だったか……どうしてこんな場所にいる!?ば、場合によってはタダではすまさんぞ!?」

クレア大尉が取り出した書状を突き出されて唇を噛みしめた後リィン達を睨んだ。



「くっ……」

「矛先を向けて来た。」

「……あなた方は……」

そしてリィン達が隊長を睨んだその時、アンゼリカが前に出た。

「何か誤解があるようだね。彼らはあくまで私に付き合ってくれただけさ。」

「先輩……!?」

「なんだ貴様は…………ア、ア、ア……アンゼリカ様っ!?」

「おお……姫様!」

「アンゼリカ様……戻ってきているとは聞いたが……」

アンゼリカの登場に領邦軍はざわめきだし

「フフ、ご無沙汰しているね。見知った顔も多そうだし、正面から行ってもよかったかな?どうしてテロリスト相手に手をこまねいていたのか……色々事情も聞けただろうしね。」

「うっ……」

「お、おい……マズくないか……」

アンゼリカの問いかけに領邦軍の兵士達は表情を青褪めさせた。



「う、狼狽えるな!姫様、我々は侯爵閣下から厳命されているのです!我らの領地に土足に踏み込む無礼者を許すなど……!」

「うふふ、おかしいわね?”ザクセン鉄鉱山”の所有権を持っているのはエレボニア皇家であるアルノール家のはずだけど?」

アンゼリカに反論した隊長の話を聞いたレンは小悪魔な笑みを浮かべて隊長を見つめ

「グッ…………―――レン姫!何故貴女がこのような所にいらっしゃって、先程のような勝手なことをされたのですか!?事と次第によってはメンフィル帝国に抗議させてもらいますぞ!?」

見つめられた隊長は唇を噛みしめた後レンを睨んで怒鳴った。



「あら、抗議をしたいのは
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